理系の大学院卒でも事務職への就職は十分に可能

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理系学部生の大多数が大学院に進学します。

 

院まで進むということは、研究職などの専門的な職種に就きたいというのが大方の理由でしょう。

 

ただ、なかには院に進んでも当初のイメージと異なるからか、理系院卒の一般的な職種を選ばない人もいます。

 

実際、理系院卒でも事務職に就職する人は少なくないため、まず「理系院卒で事務職に採用されるのか?」という心配は無用です。

理系院卒学生の就職先は多様であり事務職も可能

理系院卒学生の就職には多様な進路が用意されています。

 

最もメジャーで人気があるのが、大手メーカーに就職して研究・開発分野で活躍することではないでしょうか。

 

実際、理系院生のなかでもメーカーに就職することが花形のように思われている節があります。

 

ところが、大学院に進学して以降、「これは本当に自分のやりたいことではない」と気づく人も一定数存在します。

 

学部生の時点では理系の学問に一生を捧げるつもりだったのが、院に進学してイメージと違ったというパターンです。

 

そうなると、中退まではしなくても勉強することの意味がわからなくなり、日々の研究にも身が入らなくなります。

 

そこで考えるのが、「事務職への就職は可能だろうか?」ということです。

 

冒頭にも述べたように、理系院卒でも事務職に就職することは十分に可能性のあることなのですが、当の理系学生にとっては、文系学生と比べて不利になると思っている人が大多数ではないでしょうか。

 

たとえばその根拠に、文系学生ほど高いコミュニケーション能力がないことを挙げる人がいます。

 

「自分は話下手だから事務職などの文系職種への就職は不利だろう」と勝手に思い込んでいるのです。

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理系院卒学生の事務職への就職活動で大切なこと

確かに文系学生のなかにはコミュニケーションに優れている人もいますが、そもそもコミュニケーション能力が何なのかを履き違えている人もいます。

 

コミュニケーション能力が高いというと、まるでホストのように相手の喜ぶことばかりたくさんしゃべることができるというイメージを持つ人がいますが、口数が多いこととコミュニケーション能力の高さは関係ありません。

 

本当のコミュニケーション能力とは、自分が話をすることではなく、相手の話をいかに聴くことができるかで判断されます。

 

いわゆる傾聴と共感です。

 

ですから、自分では話下手だと思っている人のなかにも、相手の話をちゃんと聴けるコミュニケーション能力の高い人はいるのです。

 

また、この能力は生まれ持ったものではなく、訓練で身につけることができます。

 

そのため、「自分は文系学生ほどコミュニケーション能力がない」と心配する必要はありません。

 

また、理系院卒学生には理系院卒学生ならではの事務職に応用できる優れた適性があります。

 

たとえば、仮説を立てて、それを丹念に検証できる能力です。

 

これは事務職にも十分活かせます。

 

研究でも仕事でも、ある目的を達成するにはまずは仮説を立て、実際に試しながらそれが正しいかどうかを検証します。

 

うまくいかない時はまた別の仮説を立て、同じように最初から一つずつ検証していくという流れです。

 

このやり方は、おそらく文系学部卒生の大部分より理系院卒学生の方が馴染みが深く、実際、得意とするところでしょう。

 

正確性を重視される事務職でも大きな強みとなる能力です。

理系院卒学生が事務職に応募すると必ず理由を聞かれる

理系院卒学生でも事務職への就職は可能と書いてきましたが、一つ注意しておかなければならないのが、採用面接の場で必ず理由をたずねられることです。

 

「なぜ理系のような専門的な世界から、一見関係のない事務職を選んだのか?」ということは、リスクを極力避けたい採用者としては当然の疑問です。

 

そのため、相手を納得させることのできるポジティブな理由を準備しておきましょう。

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