院卒が専門外の就職をするとどんなデメリットがある?

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■院卒の専門分野について
院卒でも文系と理系とでは、就職の難易度が大きく異なります。

 

文系の場合、大学院で学んだ研究の内容が、就職してからの実務に活かせるケースは少ないため、専門分野を活かせるか、それとも専門外かという点は、就職の際にはあまり大きな問題にはならないことが多いものです。

 

しかし、文系の場合には、大学院を卒業したという学歴がデメリットになってしまうことは少なくありません。

 

企業の中には、文系職種でも院卒を積極的に採用するところがありますが、文系職種なら学部卒を採用したいと考える企業も多いのです。

 

理系と比べると、文系は就職しづらいと言われているのは、そのためです。

 

それでは、理系の場合には就職事情はどうなのでしょうか?理系の大学院では、それぞれが特定のテーマや分野において研究や実験を行います。

 

その中には、私達の生活を豊かにする技術に直結するものもあります。

 

また、そうした専門分野を技術開発に活かしている企業もたくさんあります。

 

学生の研究内容と企業のニーズがマッチすれば、理系の専門分野を活かした最強の就活が出来るでしょう。

 

しかし、専門外となると、事情は異なります。

 

専門外の企業へ就職する理系はたくさんいますが、その場合には、残念ながら専門分野を活かすことはできません。

 

もちろん、大学院に2年間在籍していたことで得られるメリットや経験はありますが、専門外となると、企業にとってあえて院卒を採用するメリットが少なくなってしまうのです。

 

そのため、専門外の就職先は、院卒にとっては、専門を活かした就職先を見つけるよりもはるかに難しいと想定できます。

院卒の就職に影響する要素とは?

院卒の就活には、いくつかの要素が影響します。

 

1つ目は、専門性です。

 

専門外の分野では、残念ながら採用のハードルは一気に高くなってしまいます。

 

少しでも院卒という肩書を活かした就活をするなら、専門外ではなくて専門性を最大限に活かすのが理想的です。

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2つ目は、企業との相性です。

 

院卒を積極的に雇用したいと考えている企業の方が、そうでない企業よりも採用される可能性は高くなります。

 

一般的に、院卒を積極的に採用している企業は大企業やグローバルな企業が多いので、そうした点を事前にリサーチしながら就職先を探しましょう。

 

3つ目は、志望動機です。

 

院卒の志望動機は一般的に、自分が行ってきた研究をこんな風に活かしたいとか、学生時代の研究を活かしてモノづくりに貢献したい、というものが多いでしょう。

 

しかし、専門外の就職先になると、この志望動機は通用しません。

 

面接官からも、どうして専門分野を活かさないのかという質問をされるでしょう。

 

面接官を納得させられなければ、採用の可能性は低くなってしまいます。

 

院卒の就活では、こうした要素の一つでもかけてしまうと、採用のハードルは一気に高くなります。

 

学部卒の就職では、専門性や経験などは、あまり考慮されません。

 

この点が、学部卒と院卒の就職において、大きく違う点です。

増えている院卒の専門外就職

近年では、院卒が専門外の分野へ就職するケースが増えています。

 

その理由は様々ですが、学部生の頃から研究に身を投じてきたため、大学院を卒業するころには、「できることは全てやりつくした」という燃え尽き症候群的な気持ちになってしまう学生が多いのです。

 

またその他にも、学部卒の際には希望通りの就職先が見つからなかったから大学院へ進学したとか、学部の延長として大学院へ進学したけれど、今でもやりたいことがはっきり分からないなど、目的が明確ではない院卒も多くなっています。

 

院卒の専門外就職は、大学院生を積極的に採用している企業を選べば、不可能ではありません。

 

しかし、専門分野を活かして就職する場合と比べると、妥協しなければいけない点が多くなることは、あらかじめ理解しておきましょう。

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