詩に句点が付いていない理由や意味は古来の日本語表現から来ていた
皆さんは詩を読んでいるとき「。がないのは何故」と、疑問に思ったことはありませんか。
学校の授業で良く目にしていても、句点が付いていない意味を知らない人も多いのではないでしょうか。
普通の文章であれば「。(句点)」がつくのは当たり前です。
でも詩には付いていない、その意味を詳しくご紹介いたします。
詩とは何か
詩とは、間接的に美しいものや日本人の心情を表現した文学という意味になります。
俳句や和歌といった定型の中で書かれた体系はいくつか存在します。
自由詩や散文詩というような、文字数の制限や表記のルールといったものが一切存在しないものも多くあります。
書いた人間が「それは詩だ」と言えば、認めて良いのかもしれません。
なぜ句点が付いていないのか
句点が付いていない意味は、古い歴史に関係しています。
もともと日本語には、句読点といったものが存在していませんでした。
明治以降に西洋の国語文法に感化され、西洋の「,(コンマ)」と「.(ピリオド)」に倣い「、読点」や「。(句点)」を作りました。
また詩の歴史はもっと古く、史上最古のものは紀元前3000年にまで遡ります。
つまり文字の読み書きや日本語文法が出来る、はるか前から存在していたことになります。
日本語には句読点がない方がもともと自然な形でした。
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これまで述べた通り、詩は句読点が無い紀元前に生まれました。
論理的な文章では句読点は必須ですが、叙情的な文章の場合は句読点がない方が心情の流れを感じ取ることが出来ます。
そのため間接的に美しいものや日本人の心情を表現するものは、句読点のなかった古来の日本語表現の方がふさわしいものとされているのです。
日本語は「行間を読む」事が大切だと言われています。
句読点がない方が、日本語の「行間を読む」ことが出来ます。
句点をつけるのは間違いなのか
実は間違いではありません。
なかには句点が付いているものも数多く存在しています。
句点が付いていない意味はあくまでも一種の固定観念であり、絶対的なルールではありません。
文学や芸術は自由です。
いかに美しさや心情を表現するかを考え、必要なときは句読点を打っても問題ありません。
それをあなたが詩だと思えば、認めても大丈夫です。
詩に句点が付いていない意味は、日本語の歴史に関係していました。
ぜひこれを機に、改めて詩に触れてみるのはいかがでしょうか。
新しい気づきや、考えが生まれるかもしれません。
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