中堅大学文系が就職できる企業ってどんなところ?
大学ランクによって入れる企業のレベルが決まってしまうという状況は、日本では業界によって強く見られることがあります。
そうなると、入りたい会社に就職するためには、どの大学に行ったらいいかを考えなくてはなりません。
それぞれの大学の知名度や学部などによって、就職状況が変わってきますので、大学選びの際にその点も考慮して考えたほうがいいかもしれません。
中堅大学で文系という条件であれば、どのクラスの企業に就職できるかを知り、具体的な大学リサーチにつなげることができます。
学力フィルターで言う中堅大学文系の位置は?
大学はよく「学力フィルター」と呼ばれるもので分けられて、就職の可能性が決まると言われています。
学力によって大学をランク分けして、それぞれの企業がどのランクの大学までなら採用するかを決めるというものです。
もちろん、ほとんどの企業はこうした学力フィルターによって採用者を選定しているとは公表していませんが、実際に就職した人たちを大学卒業者ごとに分けると、ある程度の傾向が見えてきます。
この学力フィルターのトップクラスにいるのが旧帝大や早慶ということになります。
その下に、旧帝大の中でも偏差値が低めの文系学部や、中堅大学上位が入ってきます。
中堅大学文系の場合は、法学部などの偏差値が高い学部がメインとなります。
3番目のクラスには、ほとんどの中堅大学が含まれるようになり、文系理系問わず中程度くらいの偏差値の学部が入ります。
そして、4番目のクラスに残りの中堅大学文系学部や、それ以下の学力の大学が入るという形です。
スポンサーリンク学力フィルターによる就職状況は?
学力フィルターのトップクラスは、投資銀行や大手商社などがメインの就職先となります。
文系の場合は経済学部や法学部などが多い傾向にあります。
学力フィルターの2番目のクラスでは、東証一部上場企業のほとんどが含まれます。
中堅大学文系でも偏差値や知名度によって十分就職できる企業が多くなります。
このクラスには旧帝大文系も含まれてきますので、実際の就職の際には、中堅大学が多少不利になることもありますが、可能性が十分あります。
つまり、法学部を除く文系であれば有名大学であろうと中堅大学であろうと、就職できる企業のランクにはさほど変わりがないということです。
旧帝大よりは難度は高くなるとはいえ、努力次第で就職は可能なので大企業を目指すこともできます。
学力フィルターの3番目のクラスでは、中堅大学文系の中でも偏差値が平均くらいかちょっと低めの学部が含まれます。
このクラスでも、東証一部上場企業の一部の会社が採用を行っていますので、大企業に入りたいという目標を叶えることができます。
ただし、人気度によることも多く、年によっては応募者が殺到してなかなか厳しい就職状況となることもあります。
こうしたことを考えると、やはり中堅大学の中でも学力フィルターの2番目のランクに入ることができると、就職がかなり楽になると言えるでしょう。
学力フィルターの4番目のクラスになると、東証一部上場企業の中でも人気度の落ちる企業への就職となります。
もしくは、二部上場などの中堅クラスの企業が多くなります。
知名度が低い企業がほとんどとなりますが、自分の能力を発揮しやすい職場を見つけやすいというメリットもあります。
また、ベンチャー企業はこうした学力フィルターにはあまり関心を持っていないことも多いので、どのクラスの大学かということに関わりなく自由に就職先を見つけられます。
文系の場合は、一般に中堅大学と呼ばれる大学であっても、学部によってかなり偏差値が異なることもあります。
そのため、同じ大学であっても学力フィルターのクラスが違ってくることも考えられますので、大学を選ぶ時には学部ごとに偏差値を見て検討することが重要です。
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