中堅大学だと研究職に就くのは難しい?

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大学で一つの分野を究めた人にとって、研究職に就きその分野についてさらに研究を進めるというのは最高の道と言えます。

 

自分の研究によって、人々の役に立てるものを生み出せるからです。

 

しかし、企業の中でも研究職は製品開発の成果を左右する大事な業務であり、物理的にこの職に就いている人の数が少ないため、就職するのは簡単ではありません。

 

そのため、有名大学でなくても、中堅大学出身者でも望む研究職に就けるのかという疑問が生じます。

大手企業の研究職の場合は中堅大学だと厳しい状況

研究職は応募倍率が高い傾向にありますが、特に大手企業となるとその倍率は相当なものがあります。

 

そのため、大手企業の場合は最初から出身大学のフィルターをかけて、応募者の枠を狭めています。

 

具体的には、旧帝大の修士以上としているケースが多く見られ、中堅大学出身者では厳しい状況となっています。

 

特に化粧品メーカーや製薬会社などの人気が高い業界はこの傾向が強く、応募の段階で旧帝大以外だと受け付けてもらえないことすらあります。

 

ただし、大手企業の中でもかなり広く研究職のために門戸を広げているところもあります。

 

特殊な研究をしている大学から、専門分野に強い即戦力を集めたいと思っていることもあるからです。

 

こうした大学では、中堅大学でも研究内容によって就職の可能性が高くなることがありますので、チャレンジする価値が十分にあります。

 

もし、入りたいと思っている企業がすでに自分の中にあり、中堅大学の学力しかないということであれば、その企業が求める特殊な研究分野がないかどうかを調べてみましょう。

 

その上で、そのジャンルの研究を行っている大学をリサーチするといいでしょう。

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大学の学力に関わらず条件を設定している企業も多い

研究職の場合は、大学の偏差値よりも重要視される条件がいくつかあります。

 

まず、修士以上を取っているという点です。

 

たとえ旧帝大であっても大学卒で止まっているのであれば、そもそも応募すらできないことがほとんどです。

 

そのため、中堅大学であっても院まで進んで修士を取れば、より可能性は広がります。

 

旧帝大の修士となればかなり大きな武器になるのですが、なかなか就職状況が厳しいということもあって、全体的な数が減っている状況も見られます。

 

こうしたことから、中堅大学でも修士まで進んでいくことにより、研究職に就ける可能性は広がります。

 

そして、もう一つの条件は該当するジャンルを専攻しているという点です。

 

その企業が研究している分野を専攻していなければ、高い偏差値を持つ大学でも旧帝大であっても、採用してくれない企業が多いのです。

 

たとえば、工学専攻を求めている企業であれば、旧帝大の理学部出身者よりも、中堅大学の工学出身者を選ぶというわけです。

 

そのため、専攻する学部はしっかりと考えてから選ぶようにしましょう。

 

研究職の場合は、明確に専攻ジャンルによって応募枠が決まってきますので、それに該当しなければ、そもそも有名大学、中堅大学という区別すら意味がありません。

 

このように、研究職においては、まず大手企業で人気の高いところかどうかというのが大きな分かれ目となります。

 

ブランド力が高く一部上場企業の研究職であれば、中堅大学では難しい状況にあります。

 

しかし、それ以外の企業であれば、それほど中堅大学か有名大学かという差は重視されません。

 

それよりも、専攻課程と修士号や学士号を持っているかという点が見られるのです。

 

また、研究内容に関係している論文に参加していると、中堅大学であっても大きく評価されることもあります。

 

そのため、希望する研究職の内容に近い研究を行っている大学やゼミを選ぶようにしましょう。

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