若手とはどんな意味で使われる?対義語はなに?
会社の中にはたくさんの社員がいて、それぞれに実務経験やスキル、体力などの違いがあります。
そこで、会社としてはいくつかの層に分けて管理をすることで、うまく調整することができています。
その一つの分け方が、「若手」などの年齢や経験を基にした分類の仕方です。
この若手という言葉はいろいろな意味で用いられることもあり、どちらかというと曖昧な表現です。
実際に現場では若手というとどんな意味で捉えられるかを知り、社員のグルーピングを明確に把握するようにしましょう。
若手は入社何年目くらいまで?
企業の中で「若手」と言うと、通常は入社して間もない社員のことを意味します。
では、具体的に入社何年目までを若手社員と言うのでしょうか?
もちろん、ここには明確な定義が存在するわけではないので、一般的に現場で働く人たちがどのように感じているかを知ることが大事です。
一般的なアンケートによると、若手社員は入社3年目くらいまでの人を指すと感じている人が多くいます。
他にも5年目くらいまで、7年目くらいまでは若手だという人たちもいますが、全体的には3年目くらいまでが大半の意見となっています。
確かに、この年数は理に適っている数字だと言えます。
入社して1、2年目までは自分の部署での仕事の回し方やちょっとした業務のコツなどを覚えるので精一杯です。
対外的にも、人間関係も営業のノウハウもゼロの状態から始めることになりますので、2年間くらいは先輩社員から学ぶことばかりとなります。
ビジネスマナーや現場での判断力という点でも、3年目くらいになると、周りから指摘されなくても自分で判断できるようになってきます。
経験が浅く、人から教えてもらう必要が高いという観点から、入社3年目くらいで若手社員を卒業というのは道理にかなった見方と言えるでしょう。
スポンサーリンク若手の対義語は?
こうした若手の対義語となるものはいくつかあります。
厳密に言葉の問題としての若手の対義語は「古手」というものです。
しかし、日常生活ではほとんどこの「古手」という言葉を使うことはありませんし、ましてや若手の対義語として意識して話すこともありません。
社員の区分けという見方で若手と使った場合は、「ベテラン社員」というのが一番しっくり来る対義語でしょう。
経験を積んでいて、後進を指導することができるだけの知識やノウハウ、技術を身に着けている社員という考えをよく表現しています。
ベテラン社員と言った場合、特に役職に就いているという考えは重要ではなく、経験の長さが重視されています。
若手社員という言葉も、やはり役職があるかどうかということにはあまり重きが置かれていないので、この意味でも対義語としてふさわしいものだと考えられます。
反対の意味を持つという条件では対義語ではありませんが、若手社員との違いを表す言葉として「中堅社員」もよく使われます。
これは、若手とベテラン社員との中間に位置する社員のことを指す言葉としてよく用いられます。
また、若手ではもうないものの、主任などの役職には就いていない、上下の橋渡しをする社員という意味でも使われます。
勤続年数という観点から見ると、若手社員は入社3年目くらいまでですが、中堅社員は5年目から7年目くらいまでが多い感覚です。
それ以上の社員、10年選手、15年勤続となるとベテラン社員と呼ばれることが多くなります。
勤続年数が長くなれば、それだけ経験が豊富でスキルも高くなります。
また、後輩を教えることもできるようになります。
それぞれの社員層の特徴をしっかりとつかむことで、社員としては次なるキャリアに向かうための目標を立てられます。
また、企業としては教育や人事評価の際の基準として用いることができます。
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