修士号と博士号の違いはどんなこと?

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大学院で取得できる学位は2種類あります。

 

修士課程に進んで取得できる修士号と、博士課程に進んで取得できる博士号です。

 

大学院への進学を考えている場合、修士号と博士号の違いが気になるでしょう。

 

そこで、修士号と博士号の違いについて解説していきます。

修士号と博士号の違いについて

修士号と博士号の違いはいくつかあります。

 

まず1つ目の違いとして、それぞれの課程に進める条件があります。

 

修士号を取るために修士課程に進もうとすると、大学卒業で得られる学士号が必要です。

 

そして希望する大学院の入学試験を受けて修士課程に進みます。

 

一方、博士課程に進むためには修士号を取得しておく必要があり、その後博士課程に進みます。

 

修士号と博士号の違い2つ目は、それぞれの課程の年数です。

 

一般的に修士課程は2年間、博士課程は3年間かかります。

 

ただしあくまでも最短の年数なのでこれ以上かかる方も少なくありません。

 

また、医学部や薬学部などの医療系の学部の場合は異なります。

 

医療系の学部は大学が6年間あるので、大学を卒業して大学院に入学すると直接博士課程に進めます。

 

なお、医学部の博士課程は一般的に4年間です。

 

修士号と博士号の違い3つ目は、大学院で行うことの違いです。

 

修士課程では大学の授業を受けて、単位取得をメインに行います。

 

必要な単位数は大学によって異なりますが、一般的には30単位以上です。

 

一方博士課程では、単位を取得するというよりは博士論文の執筆がメインであり、博士論文や論文誌に掲載するための論文を執筆していきます。

 

それゆえ一般的に必要な単位数は修士課程よりも少なく、12単位ほどであることが多いです。

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修士号と博士号の違い4つ目は、執筆する論文の難易度です。

 

修士号を取るためには修士論文を、博士号を取るためには博士論文を執筆することが求められますが、難易度としてはやはり博士号のほうが高いです。

 

修士論文はしっかりと研究を行い努力すれば、難しすぎるものではありません。

 

一方博士論文は審査に合格することが難しいです。

 

その上、博士論文を提出するためには「事前に英語論文が国際学術雑誌に2本以上掲載されること」などの条件が定められているケースも多いです。

 

博士論文自体が完成しても、このハードルが非常に高くてなかなか博士課程を修了できないこともあるでしょう。

 

修士号と博士号の違い5つ目は、メリットの違いです。

 

修士号を取得すれば、大卒よりも専門的な知識を持っている人物だとみなされるメリットがあります。

 

それゆえ、特に理系の学部では研究職などに就くために修士号を取る人が多いです。

 

さまざまな企業に就職する際に役立つでしょう。

 

一方博士号を取ると、大学教授になることができます。

 

もちろん自動的になれるわけではなく、大学の就職試験などを受ける必要はあります。

 

ただし、学会などできわめて優秀な結果を残した場合は教授から推薦されることもあるでしょう。

 

修士号と博士号の違い6つ目は、デメリットの違いです。

 

修士課程では大学よりも専門的なことを学べますが、博士号と比較すると専門性は低くなります。

 

それゆえ、研究したいことが研究しきれないまま卒業してしまう可能性があるのです。

 

中途半端なまま卒業することがないように、しっかりと研究を行いましょう。

 

一方博士号は、取得する頃には20代後半から30代になっています。

 

よって就ける仕事が限られる可能性があります。

 

大学教授になるチャンスはありますが、教授の募集は頻繁にあるものではありません。

 

さらにいきなり教授になれるわけではなく助手から徐々にランクアップしていきます。

 

修士号と博士号の違いはさまざまです。

 

修士号と博士号の違いをしっかりと知って、どちらの取得を目指すか決定しましょう。

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