大学院生なら知っておきたい!30歳の修士課程の就職事情

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大学の学部生から、一度も就職せずに大学院へ進学する場合には、大学院でしっかり2年間勉強をしても、年齢はまだ24歳ぐらいです。

 

このぐらいの年齢なら、修士課程を持っていることがメリットになることはあっても、修士課程や年齢がデメリットになって就職先が見つからないという事態には陥りにくいでしょう。

 

しかし、学部を卒業してから一度就職し、その後で大学院へ進学するという人は少なくありません。

 

この場合、修士課程を卒業して就職する年齢は、30歳になってしまっていることもあるでしょう。

 

修士課程を終えた時の年齢が30歳以上の場合、就職事情はどうなるのでしょうか?

修士課程という学歴vs30歳という年齢

企業の中には、修士課程や博士課程など、年齢は学部生よりも高くても、研究や知識を高評価して、積極的に採用するところがたくさんあります。

 

そのため、修士課程を修了しているからという理由だけで就職が難しくなることはありませんし、年齢が30歳だからという理由だけで就職先が見つからないということはないでしょう。

 

しかし、修士課程を修了していて年齢が30歳であることは、必ずしも就職の際に有利になるというわけではありません。

 

この点は、理解しておきましょう。

 

大学院を卒業しているために年齢が30歳になるということは、学歴や職歴によっては、企業の面接官に十分に理解してもらえます。

 

大切なことは、修士課程を修了して年齢が30歳ということを、企業にデメリットだと感じさせない理由があるかどうかです。

修士課程は何を学んだかが重要

修士課程を卒業している院卒は、大学院で何を勉強したのかという点と、その企業で働いた場合に、その知識や経験、ノウハウを生かせるのかどうかという点が、採用に大きく影響します。

 

例えば、理系の大学院の場合には、専門性を生かした分野の企業や職種への就職なら、就活がそれほど難しいと感じることはないかもしれません。

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企業によっては、理系の大学院生に推薦枠で採用したいと考えるところがたくさんあります。

 

電子や電気の工学系なら、製造業をはじめとするメーカー系企業へ就職しやすいですし、薬学についての専門知識を持つ大学院生なら、製薬会社や医療機関への就職には、修士課程を持っていることが学部生よりも有利になるでしょう。

文系職種は20代が有利

それでは、文系の大学院生はどうでしょうか?

 

文系の場合、就職に関しては理系の様にスムーズというわけにはいかないケースがたくさんあります。

 

これは、大学院で研究したテーマや分野が、就職した後に生かせないことが多いためです。

 

もしも大学院で学んだことを就職先で生かしづらい場合には、年齢は30歳よりも20代の方が、採用されやすくなります。

 

その理由は、人材育成が必要な文系職種では、特定の癖や色がついた人材よりも、真っ白な人材を採用して、自社で育成したいと考える企業が多いからです。

 

もしもこれから文系の大学院への進学を考えている人は、大学院で何を学ぶのかによっては、就活が難しくなることは、理解しておきましょう。

院卒の就活は戦略が重要

修士課程を修了した院卒が就活をする際には、自分の学歴と30歳という年齢を武器にできる就活戦略が必要不可欠です。

 

もしも企業が「年齢は30歳だけれど、こんな素質や知識があるから採用すれば役に立つ」と考えれば、学歴と年齢が就活においてハンデになることはありません。

 

しかし、修士課程で学んだことを就職後に全く行かせないどころか、年齢も既に30歳というと、企業にとっては、あえてそうした人材を採用しなくても、学部卒を採用すれば、より早い年齢で即戦力に育てられると考えるかもしれません。

 

就活の際には、自分を客観的に分析した上で、戦略的に進めることが大切です。

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