修士号取得後に教授になれるのか?教授と助教授の違いとは?
大学の教員として就職すると興味のある分野について学びを深めることができ、社会的にも地位が高い評価されます。
大学の教員を目指すためには、資格は必要ありませんが、修士号取得後すぐに助教になれるのでしょうか。
助教とは?博士課程卒業後に助教授になれる?
大学教員はさまざまな地位があり、どのポジションがどんなことをしているか把握する必要があります。
最近では、助教授という言葉を聞く機会が少なくなった代わりに助教という役職を耳にするようになりました。
助教授とは「教授の職務を助ける役職」として大学で雇われている役職です。
しかし、助教とは「専攻分野において教育や研究の上で学生を指導をし、研究に従事する役職」のことを指します。
このことから、助教授よりも経験が浅く、修士号取得を目指す学生など指導しながら自分の研究成果を出さなくはいけません。
助教授を目指すためには、修士号取得後に博士課程での研究や論文発表など2年間の経験を積み、博士号を取得します。
その後、就職をするか研究職に就くために大学での研究が始まります。
まず修士号取得後、博士課程修了後は任意制の研究職でポスドクと呼ばれるトレーニング期に入ります。
ポスドクの職務内容は、研究室での研究計画に合う内容の研究をして、論文としてまとめることが多いです。
とくに企業の研究職を目指す方に多く、約1年から5年のトレーニングを経て、企業や大学の研究職へ就職するケースが多いでしょう。
その後、場合によっては特任教授と呼ばれる大型研究予算獲得のために募集される、任意付きの助教職へ就職します。
職務内容は研究室で行われている研究計画を進めながら、学生の指導を行います。
スポンサーリンクまた任期は、約1年から2年と短いため更新を行うことが多いそうです。
しかし、特任教授は大学職員にあたる職業ですが、大学や研究室によって雇用形態が違う場合があります。
研究予算から給料がでているので、研究が打ち切りになれば更新が難しくなる場合もあるため確認が必要です。
この経験を積んだ後に、教授の公募へ応募し初めて「助教」と呼ばれるポジションにつくことができます。
学校教育法改正前は、修士号取得後に助教になる流れが一般的でしたが、改正後は助教までの入り口が難しくなってきているのが現状です。
助教のメリットとデメリット!今後研究者として活躍するためには?
助教になるためには修士号と博士号の取得後は、かなりの時間がかかります。
メリットとしては、大学職員の中では一番下のポジションではあるものの、外部からの資金を収集することで自分独自の研究を行うことができることです。
独自の研究を進めることで、今後の研究材料として経験を積むことができるでしょう。
またデメリットについては、研究結果が自分のものではなく教授の成果になってしまう可能性があります。
研究成果がメディアに取り上げられた場合は「研究グループ」としての結果になってしまうことも考えられるでしょう。
公的機関での研究職や大学での研究者になるためには、博士号が必須になります。
しかし、一般企業での研究職は修士号を取得している方が有利です。
一般企業では、博士号保持者の採用実績は少ない傾向にあり、修士号を取得した後に応募することが現実的でしょう。
一般企業ではさまざまな業界ジャンルでの研究開発を行なっているため、研究で培った研究や分析スキルなどが高く評価する企業も数多く存在します。
企業での研究経験を積んだ後、修士号や博士号を取得し大学教授を目指すケースも可能でしょう。
まとめ
助教になるためには、修士号だけではなく博士号を取得する必要があり、経験を積んでから助教になることができます。
そのため、活躍するためには長い時間がかかる可能性もあります。
修士号取得後、一般企業へ就職し助教を目指すケースもあるため自分の将来を考えながら目指してみてはいかがでしょうか。
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