テレビや新聞、ネットニュースでたまに耳にする言葉「選出母体」。どのような意味があるのか

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憲法の勉強をしていて、または新聞やネットニュースを読んでいて「選出母体」という言葉が出てきますよね。

 

あまり馴染みのない人は「これって何?」と思われることでしょう。

 

選出母体の意味とは一体何なのでしょうか。

選出母体の意味とは

選出母体とは、「候補者」を支援する団体の元になった組織のことです。

 

この候補者は参議院でも衆議院、知事、市長でも何でも良いです。

 

行政機関の職に立候補した人を候補者と呼んでいます。

 

この候補者を支援する団体の元になった組織が選出母体なのですが、少しややこしい感じがします。

 

詳しく説明すると、候補者が知事を目指したり、国会議員や地方議員を志したりして政界に立候補します。

 

すると街頭演説やホームページで自身のマニフェスト(選挙公約や政策のこと)を掲げます。

 

支援者はそのマニフェストを読んで、候補者が自分たちの意見を取り入れた活動を行ってくれることに期待して、○○の会と呼ばれる組織を立ち上げます。

 

そこで候補者がつつがなく選挙活動が行えるように支えます。

 

候補者が多くの票を獲得し当選すると、さらなる支援団体が立ち上がります。

 

このとき選出母体とは、新たに設立した支援団体ではなく、最初に支援してくれた組織を指しているのです。

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選出母体の例文を紹介

選出母体という言葉が使われる一例を載せておきます。

 

・○○副知事の選挙母体である○○会は、今月1日に後援会の会報を配布しました
・○○会は○○氏の選挙母体を目指して設立しました

 

新聞やニュースでは「選出母体」という言葉は主に「候補者の支援団体としての紹介」や「活動内容」などと載せてある場合が多いです。

 

また文字には「母体」という言葉が使用されています。

 

母体とはその名の通り、新しい命を宿した母の体のことです。

 

しかし政界では違う意味で使い「発展してきて組織が分かれた際に大元になる団体」となります。

 

類語として「設立母体」や「支援母体」、「選挙母体」、「演劇運動の母体」などがあります。

 

地域や階級、集団などにかかわらず、選挙などにより選出された候補者を支えている元となった団体が選出母体です。

 

母体の例文もあげておきます。

 

・長らく日本の植民地だったので、日本語が母体となっています
・設立する際に母体となったのは1862年創建の○○大学です

 

このように大元になったものという意味で使用されています。

 

この母体には似たような「母胎」という言葉もあります。

 

こちらも大元になったものという意味を持ちますが、発明や技術の基盤になったものという意味を持ち、政界では使用しません。

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