「着任する」を使った敬語表現は着任なさいました?ご着任なさいました?どっちが合ってるの?

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自分がまたは上司や恩師が新しく支店長に抜擢されたとき、大学の教授に就任したときなど、自身から相手方に人事異動を伝える際に「着任」という言葉を使用します。

 

このとき迷うのは、どのように敬語表現を使うかです。

 

敬語を使う機会が多いビジネマンであっても、合っているか不安になるものです。

 

「着任する」の敬語表現を考えていきましょう。

上司や恩師が人事異動された場合に使える、「着任する」を使った敬語

上司や恩師が栄転や転勤などの人事異動をした場合、自社の顧客や周囲の人間に「着任した」事実を伝える場面もあるでしょう。

 

例えば以下のケースです。

 

・歓迎会参加の案内メッセージ
・自社のホームページに人事内容を掲載

 

上司が新たなポジションに就いた場合、通常は歓迎会を開きその事実を広めます。

 

その際、部下が歓迎会参加の案内メッセージを書かなければなりません。

 

また、自社のホームページや自社SNSに人事異動を掲載するケースもあります。

 

このとき「着任する」を使ったおすすめの敬語表現は「着任なさいました」です。

 

例として以下の文章があります。

 

・4月1日付にて、○○が新たに部長に着任なさいました
・新しい校長先生がご着任なさいました
・専任講師として着任なさいました
・新知事がご着任なさいました

 

これらは「ご〜なさいます」の形を使用した敬語です。

 

補助動詞の「なる」(為る)を使った尊敬の敬語表現の「ご〜になる」が元となっています。

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ちなみに古い表現で「ご〜なさる」を使用した「ご着任なされます」という敬語もあります。

 

こちらは改まった言葉となるため、敬意をより表せますが、今はあまり使用されていません。

 

その他の「着任されました」も使えます。

 

こちらはややフランクな言い方です。

自身が人事異動した場合に使用できる、「着任する」を使った敬語とは

自身が転勤や出世で職場が変化した場合も「着任する」という言葉は使用できます。

 

例えば「○○日に支店長に任命され、今日着任いたしました」などです。

 

このとき使うのは「着任いたしました」です。

「着任する」のNG敬語一覧

「着任する」を使用する場面で、ついつい間違ってしまう敬語表現があります。

 

以下のその例です。

 

・ご着任されました
・ご着任になられた
・着任させて頂くことになりました

 

「ご着任されましたは」や「ご着任になられました」は二重敬語となるため、NG表現となります。

 

「着任させて頂くことになりました」は自身が着任することを相手に使える表現としては誤りです。

 

これらNG表現を使用してしまわないように気をつけましょう。

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