栄進、昇進?拝命?その違いとは?どうやって使うのが正解?

スポンサーリンク

役職が上がったら、各所へ挨拶の連絡をしなければなりませんよね。

 

その際、栄進か昇進、どっちを使えばいいのか違いがわからず、混乱していませんか?

 

また、拝命ってなに…と、多種多様な日本語に、途方に暮れる方も多いのではないでしょうか。

栄進?昇進?

栄進と昇進、挨拶文を書く際に正しいのはどちらで、どんな違いがあるのでしょう?

 

実はどちらも、意味合いは地位や身分が上がる、ということで変わりはありません。

 

栄進は昇進よりもかしこまった言い方です。

 

ですので、お世話になっている方などにお知らせをする際は、「栄進致しました」としておいて間違いはないでしょう。

 

他に似た言葉としては、『昇格』『昇任』があります。

 

昇格は、同じく地位のことも指しますが、格式の上昇を指すことも多いです。

 

報酬などの待遇や責任が上がるということより、社内での評価に使われ、『職能資格』が上がることと捉える会社が多いので、昇格しても必ずしも昇進するわけではないというところが違います。

 

昇任は、主に公的な仕事に使われる言葉です。

 

国家公務員など、官職がこの言葉を使うと考えればよいでしょう。

スポンサーリンク

また、よく使われる聞きなじみのある言葉に、『栄転』もありますね。

 

こちらは、高い地位を得て転任するということです。

 

昇進の意味合いもありますが、同時に部署や勤務地も変わることを主に指しています。

 

主に、としたのは昇進を伴わない場合もあるからです。

 

栄えて転じるという字から、当人が満足する移動とも捉えられるため、希望した部署へただ移るだけという場合も、栄転ということがあるのです。

拝命って?

次に、拝命という言葉です。

 

どう使うのが正しいのでしょう。

 

こちらは基本的には任命と同じ意味なのですが、違いは『任命されること』の謙譲語にあたる言葉である、というところです。

 

謹んで命を受けることを意味しています。

 

ですから、「部長を拝命致しました」と、自分で使う場合には正解です。

 

しかし、他人が昇進した場合に『拝命される』としてしまうと、二重敬語になってしまうのです。

 

また、任命するという言葉は立場が逆になり、相手に仕事や任務を命じる側からのアクションになるので、自分が昇進を言い渡されて使う場合には、『任命された』が正解です。

 

自分で使う時と他者へ向けて使う時とで間違いを起こしやすい言葉なので、違いを認識しておくといいでしょう。

 

たくさんの表現がある日本語を、特にビジネスのシーンで謙譲語を駆使して用いるのは大変に思うでしょう。

 

ですが、パニックにならず落ち着いて、しっかり下調べをすれば大丈夫です。

 

お世話になっている関係者の方に、感謝を込めてお知らせをしていきましょう。

スポンサーリンク