任免と認証と認定には違いがあるのか?
会社や組織において、取締役や執行役員を選任したり、その役職から解任したりすることがあります。
そのような場合によく使われる「任免」という言葉がありますが、任免にはどのような意味があるのでしょうか。
また、混同されやすい言葉として「認証」「認定」などがありますが、それぞれの言葉の違いは何でしょうか。
任免とは
任免という言葉は、ある役職に任じること、または職務を免じることを指しています。
「職員を任免する」「任免権」のような使い方がされます。
会社や組織においては、職員や役員の任免に関する規則が定められていて、そうした任免の規則の制定は法律に則ったものでなければなりません。
ちなみに、会社法ではそれまで役職についていなかった人を新たに任命する場合には「選任」と呼び、すでに役職に就いている人の中から任命するときは「選定」という言葉が使われています。
役職から外すときにも同じように、他に役職がない場合は「解任」、他にも役職があるときには「解職」と使い分けられています。
スポンサーリンク認証・認定との違いは?
では、任免と認証及び認定との違いは何でしょうか。
任免という言葉がある役職に任命したり解任することを表すのに対し、認証や認定は基準を表す言葉になります。
「認証」と「認定」、この二つの言葉は非常によく似ているために混同されがちですが、実は意味がまったく違います。
英語で、認証の方は「accreditation」と言うのに対し、認定は「certification」とまったく違う単語が用いられていることからも明らかです。
たとえば、NPOの認定基準には、申請する団体の役員について基準が定められていますが、この基準は「認証」の基準と呼ばれています。
とはいえ、認証基準に加えて、認定のための基準がさらに求められる場合があります。
また、認証時に意識せずに選定している役員や従業員に関しても、認定時に求められる基準が違うために、苦しめられるということがあり得ます。
現在の役員に関するNPO法人認証基準と認定基準を満たしている場合には次のステップに進むことができますが、もしそうでないなら、役員の変更を検討する必要が出てきます。
このように、認証と認定という言葉は明らかに違いがあり、使い分けられています。
認証が必要書類や申請書を提出して公的機関に証明を受けることを意味しているのに対し、認定は一定の事実または法律関係の存否を有権的に確認する作業が関係してきます。
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