一人親方が請求書を作成する時の人工の書き方。

スポンサーリンク

業界を問わず、仕事の報酬を受け取るためには請求書の作成が必要です。

 

建築業界でも同じことがいえます。

 

会社勤めの方なら請求書は会社が用意してくれますが、独立した一人親方の場合はそうもいきません。

 

建築業界には「人工」という言葉があり、請求書にもルールに乗っ取った書式で記載すれば、取引先に不安を与えることなく、スムーズに請求業務が行えます。

 

こちらのページでは建築業界ならではの請求書の書き方を説明します。

人工とは

建築業界でよく使用される言葉で、1日仕事をしてかかる人件費の事を指します。

 

「この仕事は3人工必要です」という場合、1日で作業するなら作業員は3人必要だという意味です。

 

仮に1人工3万円の場合、この時の人件費は労働時間を8時間と見なしており、半日で終わる仕事の場合は半人工と呼ばれ、1.5万円となります。

 

この計算には休日手当や残業手当などは含まれませんので必要な場合は別途計上します。

 

具体的な請求書への書き方は、一人親方が10日間仕事をした場合だと、10人工となります。

 

また、読み方は「じんこう」とは読まず、「にんく」と読みます。

スポンサーリンク

費用の考え方

人工の費用は会社や仕事内容によって異なります。

 

また、技術者の熟練度など、人によっても変動します。

 

建築界で実績を持っているベテランの大工さんの場合は費用が高くなる傾向にありますし、新人の方は安価であることが多いです。

 

基本的な相場は国土交通省による実態調査に基づいた技術者別の単価が年度ごとに一覧としてまとめられていますので、ホームページなどで確認をしましょう。

 

一人親方になったら相場や他社の費用を参考にした上で、適切な金額を取引先とすり合わせて決めていく必要があります。

請求書の書き方

仕事を終えたら請求書を発行しましょう。

 

請求書には必要となった経費を項目ごとに人工、交通費、材料費、諸経費など分けて記載します。

 

人工の費用に関しては、1人あたりの費用を決めた後に工事が何日で完了したかで計算しましょう。

 

例えば一人親方で1人工が3万円の場合、10日間で工事が完了したならば10人工で30万円という書き方をします。

 

経費が確定したら請求書ごとに、消費税、請求総額を計算して記載すれば完成です。

 

一人親方が請求書を発行するときにポイントとなる人工の基本的な考え方について確認できたでしょうか。

 

独立したばかりだったり、これまで経理に触れてこなかった方でも、基本的な言葉の意味と計算方法や書き方を把握することで支払いの請求を適切に行うことができます。

 

また、請求書の書式等を社内で用意している企業も多いので、一度確認してみることをおすすめします。

スポンサーリンク