荷受と集荷には、どんな違いがある?
宅配業者が使う用語には、違いがよく分からない言葉がたくさんあります。
これまではなんとなく使い分けてきたけれど、よく考えたら明確な言葉の違いを理解していないことに気づいた、なんてことがあるかもしれません。
荷物の集荷と荷受も、そんな分かりづらい言葉かもしれません。
集荷とは「宅配業者が荷物をピックアップする」こと
集荷とは、宅配業者が依頼人から荷物を引き受ける作業のことを指します。
電話やWebなどで、自宅まで荷物をピックアップしに来てほしいと依頼すると、宅配業者のスタッフが指定した住所までやって来て、荷物を持って行ってくれます。
この作業を、集荷と呼びます。
もしも依頼人がコンビニや宅配業者の営業所まで荷物を持ち運んだ場合には、集荷とは呼びません。
この場合には、依頼人が荷物を持ち込んだ、ということになります。
つまり、宅配業者のスタッフが依頼主の所まで足を運んで荷物をピックアップしなければ、集荷という扱いにはなりません。
スポンサーリンク荷受とは「荷物を受け取る」という意味
一方の「荷受」とは、荷物を受け取るという意味があります。
例えば、荷物を自宅まで配達してもらうと、受け取りましたと言う受領印を押します。
この受領印は、受領の代わりに「荷物を受け取りました」という荷受印とも呼ばれています。
呼び方は違いますが、意味はどちらも同じで、「受け取りました」ということです。
ちなみに、集荷を依頼して宅配業者のスタッフへ荷物を預けると、集荷スタッフは荷物を受け取った、つまり「荷受け業務を遂行した」ということになります。
宅配業務の送り状の上では、集荷スタッフは「荷受人」にはなりません。
その理由は、宅配業者はあくまでも運送を委託されて業務を遂行している役割りで、最終的な荷物の受取人ではないからです。
しかし、荷物を受け取ることを荷受と呼ぶため、丁寧なスタッフなら集客の際に「確かに荷受しました」と言ってくれるかもしれません。
送りたい荷物を自宅まで宅配業者に取りに来てもらって発送した場合、その荷物が経験する最初のプロセスは「集荷」となり、そこからドライバーやドラックを経て、目的地まで運送されます。
目的地に到着するまでは、複数回の「荷受」業務があるでしょう。
しかし、最終的な荷受人となるのは、業務として荷受を行う宅配業者ではなく、送り状に記載されている受取人となります。
なんとなくややこしくて分かりづらいですが、集荷と荷受には明確な違いがあります。
違いを理解すれば、今後宅配サービスを利用する際には、これまでとは違った楽しみ方ができるかもしれません。
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