出向先に転職できるかどうかについて

出向をきっかけに、出向元会社から出向先に転職したいと考えていませんか。

出向先と出向元会社は結びつきが強いことが多いため、出向先に転職することは、様々なデメリットが生じます。

中には、出向元会社の契約の中で、出向先に転職することが禁止されている場合もあります。

こちらでは、出向先に転職できるかどうかについて詳しくまとめています。

ぜひ、参考にしてください。

出向先に転職することは、人材の引き抜きになります。

法律上は、出向先に転職することは何の問題もありません。

出向先と出向元の会社が許可するなら転職は可能です。

ただし、出向先と出向元の会社が競合している場合、様々な企業秘密が漏れてしまう危険性があるため、出向元会社の就業規則で、出向先に転職することが禁止されている場合があります。

就業規則を破って転職すると、損害賠償責任などを問われる恐れがあるので注意しましょう。

出向先に転職できるかどうかは、出向元会社との契約によりけりです。

お互いに納得できるように、転職できるかを必ず確認しておきましょう。

出向先に転職することは、転職できるかどうかよりも、転職すること自体のデメリットについてよく知っておく必要があります。

出向元会社との契約に問題がなく、転職可能だったとしても、自社を辞めて出向先に就職することをよく思わない出向元会社の人はいるでしょう。

転職後も出向元会社と付き合っていかなければならないので、人間関係がうまくいかないことは少なくありません。

出向先に転職することは、出向元会社から反感を買う恐れがあるということは、デメリットの一つとして頭に入れておきましょう。

出向先への転職は、他企業からのヘッドハンティングとは違います。

会社同士が深く結びついているため、あからさまな出世は期待できないでしょう。

なぜなら、出向先会社は、出向元会社との良好な関係を保つために引き抜きやヘッドハンティングをしたと思われないようにしたいからです。

出向することになり、そのまま出向先に転職したいと考えている人は、出向元会社との契約を見直し、出向先に転職できるかどうかを確認するとともに、転職することのデメリットを考えることが大切です。

出向元会社に籍を置いたまま、出向先会社で働く方がストレスが少ないケースも少なくありません。

後悔しない転職をしましょう。