「目安」「目標」「目当て」の違いってなに?正しい意味と違いを知ろう

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「目標」「目当て」「目安」はどれも同じような言葉ですが、それぞれ意味に違いがあります。

 

ですが、それをきちんと説明できる人は少ないでしょう。

 

もしかしたら、間違った意味で使っているかもしれません。

 

言葉の意味の違いをきちんと知り、正しく使えるようにしましょう。

目標ははっきりとした基準のこと

目標とは、はっきりとした基準を意味します。

 

例えば「9月1日までに3キロ痩せる」というのは、期日がはっきりしているので「目標」です。

 

もしこれが「いつか3キロ痩せる」となってしまうと、はっきりとした基準ではなく、曖昧になってしまうので目標ではなくなります。

 

他にも、的など「狙いを持った対象」のことも目標と言うことができます。

 

例えば、射撃などの的について「目標に当てることができた」という場合、的という狙いを持った対象に当てることができたという意味になります。

 

また、目印として使うこともあります。

 

どこかへ行くときに、あの高いビルを目標にして歩いていこうといった具合です。

 

これは「高いビル」を目印として使っているので、「目標」という意味になると考えてください。

 

曖昧ではなく、明確な基準を持つものが目標と覚えておきましょう。

目当てと目標はほぼ同じ意味

目当ては、実は目標と同じ意味で使うことができます。

 

それほど違いはないのですが、目当ての場合は目で見える明確な基準や物だけではなく、心の中で考えて目指すものについても使うことが可能です。

 

例えば、「今回のくじ引きは特賞目当てだ」という場合、心の中で特賞というものを目指して行動していることになります。

 

この場合、目当てという言葉を使うことは正解です。

 

「あの人と一緒にいるのは金目当てだ」という場合でも、心の中でお金という手に入れたい物に関して使っているので正しいといえます。

 

他にも、物事を行うための基準として使うこともあります。

 

「この仕事を頼む人の目当てをつけておこう」という場合は、仕事という物事を行うための基準ということになるので、正しい使い方になります。

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目安はだいたいの目標のこと

目安は、目標や目当てととても似ている言葉のように感じますが、少し意味が違います。

 

目標や目当てが明確な基準を指す言葉であることに対して、目安は「だいたい」という曖昧な意味で使われることが多いです。

 

「前回のテストの平均点が60点だったから、今回は60点を目安にがんばる」という場合、60点というだいたいの基準を意味しています。

 

だいたいの基準なので、61点や62点でもOKということになります。

 

基準がだいたいでいいならば、幅広い意味で使えて便利と思うかもしれません。

 

目安はだいたいという意味なので、大幅に基準をずれてしまう場合は、この言葉を使うのは間違いです。

 

先ほどの平均点の例についていうと、「前回のテストの平均点が60点だったから、今回のテストは40点目安でがんばる」というのは、60点と40点では大きく違うため、目安という言葉は使わない方がいいでしょう。

 

どちらかというと、目標と言った方が正しいと言えます。

 

目安はだいたい、曖昧な基準という意味がありますが、大きく基準からずれる場合は間違いと覚えておきましょう。

違いは大きいものではないけれど知っておくと得

目標・目当て・目安は、同じような言葉です。

 

しかし、言葉の違いがあるということは、意味も多少なりとも違います。

 

目標と目当てははっきりとした基準、目安は曖昧な基準で使えるとわかっていると、正しい使い方ができるでしょう。

 

これらの言葉は、仕事で使う機会もあるものなので、知っておくと得する知識と言えます。

 

これを機によく意味を知り、大人として正しい日本語を使えるようにしましょう。

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