値段を表す「¥マーク」の名前、知っていますか?

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なにげなく見ている「¥」マーク。

 

値段を示すことはわかっているけれど、これ以上のことはわからないということも。

 

ここでは、値段を示すマークの名前とその語源などを紹介します。

 

海外の通貨に関するマークなどもあわせて取り上げました。

値段を示す「¥」マークの名前は

レシートや広告などを見ると値段の欄に記載されている「¥」の印。

 

一般的には「エンマーク」という名前で呼ばれています。

 

値段を示す記号で、日本円であることを示す印ともいえるでしょう。

 

エンマークの正式な名前は「円記号」です。

 

円記号は、JIS文字(日本の符号化文字集合規格)での名前となりますが、Unicode(ユニコード:文字コードの業界規格のひとつ)では、「YEN SIGN」という名前がつけられています。

 

値段など金銭的な価値に対して「YEN」と表記されるようになったのは、明治時代です。

 

これは、日本と交易をおこなったイギリスやアメリカの人が「円(えん)」を「YEN」と表記したのがきっかけです。

 

諸説ありますが、$(ドル:アメリカの通貨表記)の書き方にならって、円の頭文字であるYに二重線を入れたものが由来だとされています。

 

中国の通貨は「元(げん)」と日本では名前を付けていますが、本来は日本と同じ「圓(えん)」と表記しています。

 

元は圓という文字を簡略したもので、画数が少ないといった理由から、元の表記を行っています。

 

中国でも「yuan」と発音し、「¥」で表記されることがあります。

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「¥」を出したいのに「\」(バックスラッシュ)が出るのはなぜ?

「¥」という円記号をパソコン上に表記したにもかかわらず、なぜか「\」表記が出てしまうという経験を持っている人もいることでしょう。

 

インターネット上で「\596-」というよう不思議な表記を見た人もいるかもしれません。

 

ちなみに「\」はバックスラッシュという名前がついています。

 

表計算の除法などで用いられるスラッシュ(/)とは向きが異なるためこのように呼ばれています。

 

バックスラッシュの表記は、符号化文字集合規格の違いによる文字化けの発生です。

 

アメリカで作られた国際符号化文字集合のASCUで記述されたインターネット文字を、日本のJISX0201という集合規格で「\」を読んだときに「¥」に置き換えられてしまうことがあります。

 

海外のパソコンで入力された文字を日本語パソコンで読むと、大抵が「\596-」と表記されます。

 

もちろん、値段を示す新しい形ではなく、「\」が¥マークの代わりとなる記号にもなりえません。

 

単純な文字化けなので、間違わないようにしましょう。

 

特に値段を表記する際に「\」を使わないようしましょう。

海外の通貨記号は?その名前も併せて紹介

値段を示す通貨記号について日本では「¥」マークを用います。

 

アメリカドルの場合は「$」表記を行います。

 

ほかの国々では、どのように表記するのでしょうか。

 

その名前も併せて紹介します。
【韓国(ウォン)】
朝鮮語で圓を発音した時の言葉をマークにしています。

 

¥と同様、「WON」の頭文字であるWに二重線を加えた文字で表記します。

 

【アメリカ他 $(ドル)】
アメリカをはじめとした複数の国で使われている通貨単位です。

 

由来はドイツの通貨「Thaler(ターラー)」からきているとされています。

 

ドルとSの字は関連がない文字ですが、アメリカ国が確立する以前のスペイン「ペソP’s」が起源だと考えられています。

 

PとSを重ねて表記していた結果、今の「$」につながったとされています。

 

【イギリスやエジプト £(ポンド)】
イギリスなどで使われる通貨単位で、もともとは値段ではなく重さを表す単位です。

 

「L」をモチーフとしたマークは、ラテン語の「Libra(天秤)」を表しています。

 

重さを表すポンドと重さをはかる天秤の組み合わせがルーツと考えられており、「£」の1本線は天秤の棒を示すといわれています。

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