高級な寿司屋にある「時価」のメニューは値段を聞くのはあり?

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いわゆる「回らない寿司屋」である高級な寿司屋では、寿司によっては「時価」と表示されているネタがあります。

 

よほどお金がある人は値段など気にならないでしょうが、多くの場合は時価の寿司がいくらなのか、気になる方も多いと思います。

 

しかし、高級な寿司屋で時価の寿司の値段を聞くのは恥ずかしい気持ちがあったり、値段を聞くことがマナー違反と考える方もいらっしゃいます。

なぜ値段が時価の寿司があるのか

そもそも寿司の値段はネタである魚によって大きく変動します。

 

魚の値段はその日の捕獲量や魚の質によって大きく変動するため、本来魚は固定的な値段で仕入れるのは難しいのです。

 

しかし、年間を通して安定的に捕獲できる魚や養殖などを行っている魚は値動きが少ないため、ある程度安定した値段で仕入れを行うことができます。

 

また、大手寿司チェーンなどは日々の消費量が多いため、一度に大量の仕入れを行ったり、複数の市場などを活用して仕入れを行うことも可能になります。

 

しかし、日々の消費量が少ない高級寿司屋では、必要な量だけの最小限の仕入れを行います。

 

高級寿司屋の場合は、基本的に板前さんが近くの市場に出向き、自分の目利きでその日の水揚げ状況や魚の質を見極めて仕入れを行います。

 

そのため、日々仕入れることのできる魚は変わりますし、漁獲量も日々変わりますので、当然ながら値段も日々変わります。

 

毎日同じ仕入れをすることは非常に難しいため、必然的に値段も変動しやすいということになります。

 

決まった値段での仕入れが難しいのであれば、提供する値段を固定にすることもできません。

 

従って、高級寿司屋には昔から時価というメニューが存在しているのです。

 

また、客によっては逆に時価の方が都合が良い場合もあります。

 

例えば、接待などで寿司屋に行く時です。

 

価格が分かってしまうと少しいやらしくなってしまうため、時価になっていた方が連れてくる側は都合がよいのです。

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時価のメニューの値段を聞くのはマナー違反か

この時価のメニューですが、やはり値段も分からずに注文するのは少し怖いものです。

 

となれば、時価のメニューの値段をお店の人に聞くことになりますが、高級寿司屋で値段を聞くことはマナー違反でしょうか。

 

結論から言うと、「聞くのはマナー違反ではない」です。

 

そもそも時価と表記しているのは、日ごとに値段が変わる可能性があるネタについてはいちいち書き換えたり作り替えたりできないことから、時価と表記しています。

 

決してお金のない人は注文するなという意味ではありません。

 

値段を聞かれても嫌な顔をする寿司屋はありませんし、寿司屋としても自分の目利きで仕入れた自信のある寿司はできるだけ多くの人に食べてもらいたいものですので、気になったものが時価になっていればどんどん聞くのは構いません。

聞くのは時価だけでなく寿司についても聞こう

寿司屋には、板前さんが趣向を凝らした様々な寿司や料理もあります。

 

例えば、白子の寿司は手にそのまま乗っけてくれたり、あん肝の小皿などもある寿司屋も多く見かけます。

 

回転すし屋ではなかなか見ることのできない珍しいネタも多く、例えばキモが乗ったカワハギの握り、イカも単なる握りではなくカラスミが乗っていたり、焼き霜にしたサワラの握りなど、珍しい品物も多くあります。

 

これらの趣向を凝らしている品物は、ぜひ板前さんにこだわりのポイントなども聞いてみましょう。

 

板前さんはどうしたらおいしくなるかを日々研究されていますので、こだわりなどを聞くと嬉しそうに話してくれるという板前さんも多いです。

 

ただし、話しかけるタイミングには少し配慮が必要です。

 

板前さんに聞く際は、寿司を握って客に提供したタイミングで話しかけると、板前さんの邪魔にならずに済むでしょう。

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