信用金庫の略した表記は銀行と同様に『BK』と書くのか?

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銀行と信用金庫は同じ金融機関ではありますが、信用金庫と銀行とは明らかに区別されています。

 

そこでちょっと疑問なのが、省略の表記がどうなるかです。

 

ちなみに、銀行の省略表記は必ず『BK』としますが、信用金庫はどうなるのでしょうか?

 

『BK』と表記しても問題がないのでしょうか?

銀行は『BK』、では信用金庫の省略表記は?

信用金庫も実際の営業内容としては銀行とほぼ同じ金融サービスを提供していることから、英語では『Shinkin bank』と呼ぶのがビジネス界で一般的です。

 

あるいは『shinyoukinko』とそのまま呼ぶこともありますが、基本的には『Bank』というカテゴリーに入れられています。

 

そこで、信用金庫を省略表記で書く場合、信用金庫自体は『SB』と書くように業界内で統一しているとのことです。

 

この『SB』とは、英語の『Shinkin bank(シンキン・バンク)』のイニシャルをそのまま採用したもので、『SBK』とはならない点に注意してください。

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信用金庫はコミュニティ・バンクとして発足した

そもそも信用金庫が日本で誕生したのは、第二次世界大戦後の1951年(昭和26年)です。

 

協同組織の地域金融機関として、地域の中小企業や個人事業主のための専門金融サービスとしてスタートしました。

 

このように、信用金庫は大資本家や財閥が運営する銀行とは営業方針に大きな違いがあるため、国内では信用金庫を銀行とは見なしていません。

 

例えば、農協が運営するJAバンクもバンクとは名がついていますが、実は銀行のカテゴリーではなく、協同組織による金融機関とするのが正解です。

 

ですから、信用金庫は正式名で銀行と名乗れないのです。

 

他の国々でも協同組織が運営する地域金融機関がいろいろとあって、いずれも一般大衆の経済的サポート機関として設立されています。

 

つまり、利益追求型の企業ではなく、ユニオン系・コミュニティー系の非営利的な金融機関と言えるでしょう。

 

このことから、世界ではシンキン的な金融機関を総じて『コミュニティ・バンク』と呼んでいます。

 

このことからしますと、省略表記には『CBK』とするほうが理にかなっているようにも思われますが、そこは日本国内の通称ですから、シンキン・バンクのイニシャルを持ってきても、それほど違和感はないでしょう。

 

そういうわけで、信用金庫の略式名称は『シンキン』、略式表記は『SK』となっています。

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