信用組合の内定競争倍率ってどのくらい？

就職希望者にとって気になるのが内定競争倍率です。

少ない募集枠にたくさんの求職者が募集すれば、それだけ採用される確率は下がってしまいますので、厳しい競争となります。

金融機関は安定した職業ということもあって、全体的に倍率が高い傾向にあります。

その中でも、地方での金融活動を行う信用組合は比較的競争率が低くて、応募条件が緩いこともあります。

そのため、狙い目の就職先とも言えます。

具体的にどんな就職状況となっているのかを確認して、候補先に加えるかどうかを検討できます。

信用組合では、一つの採用枠に対してどれだけの応募者が集まっているのかという内定競争率についての情報が明確に出ていません。

そもそもこの金融機関は地方における営業をメインとしていて、地元からの就職が多いことや、採用人数が少ないことが関係しています。

また、それぞれの組合でかなり採用条件や倍率が異なるというのも、平均的な数字を出すのが難しい理由となっています。

同じ金融機関として比較すると、やはり銀行はとても高い倍率となっています。

地方銀行でも20倍から30倍近い数字を見せる年もあります。

メガバンクとなればさらに高くなり、かなり狭き門となってしまいます。

こうした銀行と比べると、地方での営業をしている信用金庫の競争内定率は低いです。

それよりも営業規模の小さな信用組合となると、さらに倍率は低くなることが理解できます。

実際には、数倍から多くても10倍台がほとんどでしょう。

まず、営業規模がそれほど大きくないということもあって、毎年の採用人数は数名から10名ちょっとというところがほとんどです。

新たに支店をオープンするといった事業拡大がなされる時には数十名単位での採用が生じるケースもありますが、稀なことだと言えるでしょう。

ある程度大きな都市の組合の場合は、大卒を条件としていることが多いです。

しかし、総合職であれば特に学部の指定がない傾向が強いですし、大学についても学歴フィルターが実質ないことが多いです。

そのため、地方大学でも私立大学でも問題なく採用されますので、チャンスが高いと言えるでしょう。

信用組合によっては大卒でなくても応募可能で、短大卒や高卒でも良しとしているところもあります。

採用に当たっては、書類選考と面接がなされることがほとんどです。

全体的な傾向としては、地元での経済活動の支援という信用組合が果たす役割を重視して、地元の人が応募する傾向が強く見られます。