パスポート写真は耳が見えない状態で撮影しても大丈夫?

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パスポートで使う写真は、撮影に何かと気を使います。

 

パスポート用の写真は国際的な決まり事があり、その決まりを守っていない場合、パスポートの申請に通らず撮影し直しとなったり、出入国審査で本人と認めてもらえなかったりする可能性があります。

 

髪の毛で耳が見えない顔写真は申請に通るのでしょうか。

耳が見えない写真は大丈夫?

パスポートは国際的な規格が決められており、その規格の1つに「前髪などが顔にかかって、顔のパーツや輪郭が隠れていないこと」という規定があります。

 

したがって、髪の毛で耳が見えないと顔の輪郭も髪の毛で隠れてしまいますから、耳は出した方が良いのです。

 

というのも、現在各国で出入国審査をスムーズに行うために、「自動化ゲート」が導入されています。

 

自動化ゲートとは、パスポートと指紋の照合による本人確認をすることで、その後は出入国審査の列に並ぶことなく自動化レーンで出入国手続きが可能なシステムです。

 

予め登録が必要ですが、登録は簡単にできます。

 

そして、一度登録すれば、自動的に出入国手続きができる「出入国管理ステム」です。

 

パスポートの有効期限まで何度でも利用できるので、海外へ出かけることが多い人にはとても便利なシステムとなっています。

 

しかし自動化ゲートでは、顔写真による本人確認も機械が行います。

 

このため、人の目視による確認では、耳が見えない場合でも本人であると確認できることは多いでしょう。

 

しかし機械の場合は、耳が見えないと顔写真の顔の輪郭が曖昧になり、本人認識ができないことがあるのです。

 

機械による認識機能では、顔の輪郭と目のパーツの位置が顔写真と合っているかが本人確認のポイントとなりますから、耳が見えないと顔の輪郭がぼやけてしまいNGとなることが多いのです。

 

同様に前髪で眉や目が隠れている、片耳だけ出していて反対の耳が見えないなどの場合も、審査に通らないことあります。

 

髪の毛を結んだり、ヘアアレンジをしたりするのは認められているのでしょうか。

 

しっかりと顔の輪郭を出しており、顔のパーツがわかるのであれば、ヘアアレンジは問題ありません。

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ただし、ヘアピンやゴムは飾りのついたものは、顔や頭の一部が隠れるとして認められないことがあります。

 

飾りのついていない、黒や茶色などのヘアピンやゴムを使いましょう。

 

髪をまとめると顔の輪郭がはっきりしますし、耳が見えないのを防げるというメリットもあります。

 

また、帽子やヘアバンドの着用も禁止されています。

 

では、かつらは認められているのでしょうか。

 

病気や加齢などの利用で日常的にかつらを使っている方は多いのですが、このような場合はかつらの着用は認められています。

 

ただし、金髪やピンクのかつらなど、おしゃれ目的として実際の容姿とはかけ離れたウィッグは認められていません。

パスポート写真では耳が見えないこと以外にも、ここに注意!

女性の場合は特に、写真うつりをよくするために、しっかりとメイクしたくなるかもしれません。

 

しかし、マスカラをしっかり塗ってまつげを長く見せる、目を少しでも大きく見せるためにばっちりアイメイクをするなど、濃いメイクはおすすめできません。

 

パスポートは長年使うものですから、その間にメイクの流行が変わることが多いですし、撮影した写真を見て「気合いを入れすぎた!」と後悔することもあるからです。

 

メイクの好みや流行が変わって、パスポート写真と本人の顔の印象が変わってしまうと、入国時に審査担当者から「本当にあなたですか?」と不審がられる可能性もあります。

 

また、顔写真なので服はほとんど映らないからという理由で、服装に手を抜く人もいますが、これもおすすめできません。

 

顔写真は首元まで写りますから、服装にも気を配りましょう。

 

できれば、派手な柄や色合いのものや、デコラティブなデザインのものは避けましょう。

 

出張などビジネスで使うこともありますから、清潔感を心がけましょう。

 

パスポート写真には耳が見えないのはNG以外にも、さまざまな決まり事があります。

 

外務省のホームページなどで確認しておくと安心です。

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