不渡手形が資産に分類される理由はなぜか
なぜ不渡手形は資産に計上するのか説明を求められたらなんと答えるでしょう。
簿記や会計は様々な仕訳が発生します。
税務上なぜこの仕訳になるのか、全て決められています。
まずは資産とは何かという定義をきちんと理解していなければなりません。
その次になぜ手形が存在するのか、手形の性質やどんな場合に仕訳をするのかを知ると応用がききます。
不渡手形と似たような勘定科目は何があるのかも見ていきましょう。
不渡手形とは一体なにか
なぜ不渡手形が発生するのか、それは手形の性質を考えると見えてきます。
手形とは、会社と会社で取引をする際に使われるお金の代わりのものです。
これを有価証券と言います。
有価証券は資産に分類されます。
この性質は小切手も同じ働きを持っています。
小切手も、手形も銀行に持って行くと記載されている金額と交換してくれます。
その場合、小切手や手形に書かれた当座預金口座から引き出されます。
なぜ不渡になるかというと、その口座に預金が入っていないから引き出せないのです。
スポンサーリンクなぜ不渡手形が発生するのか
なぜ不渡になってしまうのでしょうか。
当座に預金がない理由は、キャッシュフローの問題が大きいです。
手形は有価証券ですので、資産であり相手は請求する事ができる債権です。
支払期日はずらせても、その会社に売上がなければ口座には入金がありません。
手形には支払期日が記入されています。
支払期日とその翌日決済できなくても不渡にはなりません。
なぜならその期間に決済できると言うことは支払期日当日に口座に入金できている事になるからです。
しかし、その後は不渡りとなり初回は信用がなくなります。
不渡が2回発生すると、銀行は取引を停止して口座が凍結されます。
全ての銀行取引ができなくなるため、預金がいくら残っていようとそれらは使えなくなります。
不渡手形が資産に計上される理由
不渡手形を持っている場合、収入にはなりませんが、価値は失われません。
これは債権という資産です。
振出人に請求する事ができるので資産勘定に仕訳されます。
決算の当期では資産として貸借対照表に仕訳します。
なぜなら実際にはお金が動いてませんので、実際の収入にも、支出にもならないからです。
しかし、万が一この不渡手形の回収が不可能となった場合、ずっとそのままにしておくわけにもいきません。
その場合は、科目を変更して会計処理します。
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