手形落ち込みってどんな意味がある?
経理の仕事をしていると資金繰表の中でこれは何だ?と思う言葉も出てきます。
経理の仕事に就いたばかりという人は余計にわからない言葉が多いと思います。
経理では特殊な言葉がたくさん利用されますが、例えば手形落ち込みという言葉、これはどのような意味があるか、経理の仕事に就いたばかりの人は分からないと思います。
分からない言葉をそのままにしておくと全く違う事としてとられてしまう事もあるので、明らかにしておく方が安心です。
手形落ち込みとはどういう意味か?
資金繰表や経理の処理の中で見聞きする落ち込みという言葉は、資金が入金したことや出金したこと、つまり対象となる資金が入金や出金を完了したという決済・決済完了を意味します。
受け取りの場合には記載されている支払い期日に資金が手形交換所を通り口座に入金した事を表し、振出人側の支払いについては支払い期日に当座から出金した事を意味するのです。
手形落ち込みという言葉がよく利用される場面
商業手形では支払いまでのスパンが長いと資金繰りに困る事になるので、支払期日を待たずに割引し支払い期日を待たずに現金化させることも多いのですが、このとき割引手形は落ち込んでいるでしょうか?など、落ち込みという言葉を使います。
スポンサーリンク手形割引落ち込みが持つ意味とは
手形割引は資金繰りがつかない時に利用できる手段となりますが、支払い期日を待つことができない経営状態を意味します。
手形での支払いが重なって一時的に資金繰りがつかない状態という事もありますが、一般的に割引は手形を担保にお金を融資してもらうのと同じ意味を持つため、経営状態は良くないとみられる事が多いのです。
落ち込みという言葉自体は決済を意味する言葉となりますが、割引落ち込みといった言葉となっている場合、経営をしっかり見直す必要があります。
資金繰表に手形落ち込みという表記があるという事は、現在、またこの先資金繰りがいい状態ではないという意味を持ちます。
この状態を打開するようにしなければなりませんし、こうした記載が見られないような資金繰表となる事が望ましいのです。
手形落ち込みの意味を理解するとただ単に決済完了という意味だけではなく、経営状態を把握する言葉なのだという事もわかります。
割引落ち込みなどの言葉が資金繰表の中に見られたとき、少しでも状況を打開できるようにしていく事が求められます。
言葉の持つ意味を知っているとこうした経理の上での読み解きができるのです。
スポンサーリンク