借入金よりも手形割引のほうがリスクが低い理由

支払いが手形によるものだと受け取った企業は期日まで入金されないので資金繰りに困ることがあります。

その場合、資金をやりくりするためにいくつかの方法がありますが、手形割引を利用するほうが借入金を準備するよりもリスクが低いといわれています。

なぜリスクが低くなるのか理由を理解しましょう。

受取手形は入金までに時間がかかり、1か月先ということもありますし2か月ということもあります。

売掛金で入金されるよりもずっと時間がかかるので資金繰りが苦しくなることも多いのです。

その場合、手形を割引するという方法があります。

金融機関を利用して手形を割引くことで期日までの金利の負担や取立手数料が必要となりますが、期日を待つことなく早期に資金化できるので資金繰りを安定させることにもつながります。

取立手数料や金利がかかりますが、手数料は600円から1,000円くらいです。

金利に関しては依頼人や振出人の信用によって変化しますので一概には言えませんが、金利支払い分が少ない、期日まで利用したほうが安定するという場合には割引を利用したほうがいいでしょう。

受取手形分の資金を借入金として調達することもあります。

入金までにかかる時間を考えると借入金を必要とすることもあります。

その理由としては例えば手形の期日まで3ヶ月ある場合は、その3ヶ月なんとかしのげれば入金されるのですから、資金繰りがうまくできることもあるのです。

借入金の調査に関しては企業にどれだけの受取手形があるかということも審査されます。

受取手形が多いということはそれが入金となれば返済能力が高いと判断されることもあり、それが信頼の理由となって借入金を得やすいという理由になります。

しかし手形の振出人の信用が低い場合、逆に借入金をしたいのに支障が出てくるということもあります。

振出人の信用が低ければ借入するときの金利が高くなることもありますし、信用ない振出人の場合、落ちないという恐れも出てきます。

そうなれば借入金を返済することができなくなることもあるのです。

割引ができれば利息など余計な費用が掛かりますが、入金されないということはないため、借入するよりは割引のほうにリスクが少ない理由となります。

割引を利用するか借入にするか、企業は利息や借入のリスクなどを考える必要があります。

借入をするよりも割引を利用するほうがリスクも少ない理由になるかどうか、これは振出人や割引の依頼人によっても変わります。

自分の会社にとって何が一番いいのか考える必要があるのです。