「伝票を切る」の敬語について

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ビジネスの場面で使うことが多い「伝票を切る」の敬語表現にはどんなものがあるのでしょうか?

 

ここでは「伝票を切る」の敬語表現について見ていきます。

ビジネス編

ビジネス関係でお互いに敬語を使うのは日常的ですが、買い手にあたる物を買うお客に対して売り手側が意識して使う場合には、「伝票を切る」の敬語表現は、次のようなものが挙げられます。

 

「伝票をお切りなられる」、「伝票を切っていただく」、「伝票を切らせていただく」等です。

 

(1)「伝票をお切りになられる」:これは、「もう伝票をお切りになられたでしょうか?」などと売り手側が買い手側に確認するようなケースで、例えば委託販売先で売り手側の営業マンが「デモ販売」をした後、委託販売先が仕切計算書(仕切書)として売れた分の伝票を切ったかどうかを確認するようなこともあるかもしれません。

 

営業マンにとって、期末などその売上が当月に組み込まれるか、次月にまわされるか重要な場合もあるからです。

 

(2)「伝票を切っていただく」:これも基本的に(1)と同じようなケースでの使用ですが、謙譲語の「いただく」を使って「もう伝票をお切りいただけたでしょうか?」

 

この表現の使用頻度も比較的高いと思われます。

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(3)「伝票を切らせていただく」:これは(1)、(2)の使用の状況と違います。

 

売り手側が買い手側に商品を納めた場合、あるいはサービスを提供した場合のケースで、売り手側が買い手側に伝票を切るのを買い手側に確認するような場合です。

 

いわゆる「納品伝票」を切ると言うことです。

社内編

日本の大企業ではあまりよいことではありませんが、お役所のような縦割り組織も多く、若手社員などが他部署の担当者に頭を下げて、自分の担当業務の関係の処理をお願いすることもあるようです。

 

こうした場合、若手社員は他部署の担当者に「伝票を切っていただけませんか?」などの謙譲語を使用する場合が多々あるかもしれません。

 

しかし最近では、言葉上では「伝票を切る」ですが、実際はコンピューター上の処理であることも考えられます。

まとめ

「伝票を切る」の敬語表現について全体的に言えることは、「伝票を切る」ときは何かしら、物が動いたり、サービスが行われたりする場合が多いので、当然の結果としてお金が動くことです。

 

そのため「伝票を切る」という行為が、請求、支払いに関する比較的重要なことの一つになることは間違いなく、その「伝票を切る」と言う重要な行為をしてもらうために、敬語(尊敬語、謙譲語)を特に強調して使用することはたいへん多いことと思われます。

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