伝票の赤黒処理はどんな意味?間違いを訂正する処理方法について

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会計処理の中には色々な専門用語が出てくるのですが、その中には赤黒処理と呼ばれているものがあります。

 

厳密に言えば赤伝票と黒伝票を使ったものなのですが、これは一体どのような処理で、どんなときに使うものなのでしょうか。

会計データを修正するときに使う赤黒処理

伝票で計上した際に間違いが見つかり、それを修正する必要が出てくる場合があります。

 

その際の処理方法として、代表的なのが赤黒処理です。

 

この名前の由来はとてもシンプルで、マイナスの金額を扱うときの赤とプラスの金額を扱うときの黒という意味になります。

 

よく赤字や黒字という表現が使われていますが、それと同じものだと考えればわかりやすいです。

伝票を書き換え時に処理をする赤黒処理

伝票に誤りがある場合、直接修正すれば良いのではと考える人もいますが、それは難しい問題です。

 

すでに計上されてしまっているなら、伝票を修正するだけで問題は解決しません。

 

実際にはもっと色々な事情もありますが、単純な修正だけでは信用問題に関わることもあります。

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そのため、あえてマイナスの金額で切ることにより、処理を相殺して辻褄を合わせるのです。

 

赤黒処理は、実際にあったお金の処理として残しつつ、誤った伝票を修正処理する方法になります。

 

この際に、通常の伝票は黒字で処理をするから黒伝票、マイナスの処理をするのは赤字で処理をするから赤伝票となり、それらを合わせて赤黒処理と呼ばれているのです。

 

経理における考え方の基本ですが、すでに処理されたものを修正する場合は差額で考えず、いったん打ち消してから改めて正しい記録を残します。

 

こういう考え方をするものだと分かっていれば、赤黒処理についてもわかりやすくなることでしょう。

赤伝処理とも呼ばれている

赤黒処理は赤字を使って処理をすることから、そのまま赤伝処理と呼ばれることもあります。

 

このあたりの呼び方はそれぞれの会社によって異なりますが、どういう意味を持って処理される内容なのかが分かるなら、困惑することはありません。

 

会計処理では、通常とは異なる考え方で処理をするパターンがよくあります。

 

面倒な処理をしているように見えて、実際は理にかなった内容になっているので、その処理にはどんな意味があってどんな結果になるのかを考えてみてください。

 

そうすれば、特殊な処理についても覚えやすくなり、会計の勉強をしている人には効果的です。

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