謹呈、謹白の意味や使い方を覚えておこう

謹呈、謹白の意味や使い方は、知っているようで知らないという場合が多いです。

この機会にその意味や使い方を覚えておくと、何か困ったときに役に立つかもしれませんし、就活や転職の際にも使えます。

いざという時に、恥をかかないで済むようにこういった豆知識は必要でしょう。

謹呈は謹んで、物を目上の人に贈るという意味があります。

たとえば、自費出版の本を会社勤めをしていた頃にお世話になって上司に贈るという時は、謹呈のしおりを挟んで心を込めて送るものでしょう。

人を敬う気持が謹呈には含まれているのです。

つまり、贈る側が、自分にとって大事な物を信頼できる人に贈りたいという気持ちそのものかもしれません。

謹白の意味は謹んで申し上げるということですから、相手への敬意を表す言葉です。

謹白の白は申し上げるという意味の謙譲語になっています。

こちらも、良い人間関係を結ぶために大事な言葉でしょう。

謹呈は主に書かれたものを自分にとって、敬意を感じる人に渡す時に使うことが多いです。

具体的な使い方は、たとえば、自分で書いた本、代々伝わっている家系図、作曲した楽譜、会社の社史等を尊敬する人や上司などに渡すときに「謹呈」と書いたしおりなどを添えておくと良いです。

謹白の使い方は手紙やビジネス文書の結びの言葉で、結語とも言います。

手紙や文書の最後に、相手に対する敬意を表すという意味もあるのです。

謹白の敬意は一般的なものよりも高い敬意で親しい人よりも、普段余り顔を合わせることのないような人にあてた手紙や文書で使います。

たとえば、仕事を頼む企業の経営者や地元の名高い名士と言われるような人でしょう。

特に、相手に面倒をかけてしまう可能性があるときに謹白を結語として用いるのが一般的な使い方です。

謹呈も謹白も、使い方を踏まえて用いると人と人との良い結びつきを作ってくれますので、人間関係を築く上でも大事な意味のある言葉でしょう。

使い方を間違えないようにしたいものです。

謹呈や謹白は普段の生活では余り聞き慣れないような言葉ですが、相手への敬意を感じさせる大切な言葉です。

目上の人に書物や絵画などを贈る時は謹呈、目上の人への手紙、ビジネス文書の結語として謹白を使います。

意味や使い方をよく把握して、正しく使うことで人間関係も円滑になりますので、日頃からどのような場面でどのような立場の人に対して用いる言葉なのか、意識しておくと良いです。