謹呈本の裏表紙に書く氏名は自分?相手?どっち?
自分が著者となる書籍を謹呈本として懇意にしている人に贈る場合、裏表紙に書く氏名は自分の氏名でしょうか。
それとも相手の氏名なのでしょうか。
意外と知らない謹呈本の裏表紙の氏名のマナーと正しい書き方について詳しく見ていきましょう。
基本的には自分の氏名につづいて相手の名を記しておく
謹呈本の裏表紙には原則として、「○○○○学兄 ○○○○(自分)」と双方の氏名を記しておくのがマナーであるとされています。
このように謹呈本の裏表紙に記録しておくことで、「○○○○(自分)という著者が○○○○(相手))に書籍を贈った」という意味になります。
なお、相手の名につける「学兄」は一種の敬称ではありますが、自分と対等か目下の相手にのみ使える表現であり、目上の相手に対しては「大兄」のほうを用いるのが謹呈本の作法です。
また、自分のほうがへりくだるのですから必ず相手の氏名を先に書くようにし、自分の氏名を相手の氏名よりも先にしては失礼になってしまいます。
裏表紙はどこ?謹呈本の意外な基礎知識
謹呈本を贈るうえで意外と初心者が戸惑うのは、「裏表紙はどこなのか?」という問題のようです。
スポンサーリンク本の裏表紙とは、表紙とはちょうど反対側、つまり本の最後のページをめくった部分の表紙のことです。
小説などでは通常、著者の氏名やプロフィール、近影などが掲載されているページになります。
なお、本の背表紙とは表紙や裏表紙と比べて少し硬めになっている部分を表し、本棚に本をならべた時に一番手前にむける部分です。
人によっては、裏表紙を表紙の裏側や、裏表紙をめくったページだと錯覚している場合もあるようですが、正しくは裏表紙とは表紙とセットですべてのページをはさんでいる部分ですので、目上の相手に対して謹呈本を贈る際には氏名の記録場所に充分に注意しましょう。
また、最初から表紙が付いていない博士論文を贈る場合には外装を新たにつくり、その上で自分と相手双方の氏名を記録するのが作法であるとされています。
謹呈本の裏表紙には、「○○○○学兄 ○○○○(自分)」などのかたちで双方の名前を記録するのがマナーであるとされています。
学兄は自分と対等か立場の低い相手に対して用いる言葉であり、目上の相手に対しては大兄をつけるのが正しい書き方です。
著者側の名は省略して良く、その場合は単に「著者」と書き記しておくのがスマートな作法となりますのでおさえておきましょう。
名前を書く順番についても厳密に定められていますので、注意が必要です。
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