謹呈の反対語は何？具体的な文例も詳しく紹介！

ビジネスでもよく使われる謹呈。

本などの物品を目上の人に差し上げる場合に手紙に書き添える言葉ですが、果たして、謹呈の反対語としては何があるのでしょうか。

反対語だけでなくそれぞれの具体的な文例についてもしっかりと把握し、社会人としてのマナーを身につけましょう。

結論から先に言うと、謹呈の反対語は「恵贈」です。

読んで字のごとく贈り物を恵まれるという意味になり、謹呈の反対語として何の文面でも幅広く使うことができます。

反対語の具体的な文例としては、目上の人から謹呈本などをいただいた場合、「ご恵贈賜わりましてどうも有り難うございます。早速拝読させていただきます」などと書き添えるのがオーソドックスな文例であるとされており、御礼状などに用いるとかしこまった印象を与えることができます。

謹呈の反対語は「恵贈」ですが、類義語としては果たして何が適切なのでしょうか。

言葉のニュアンスとしては、類義語は進呈や贈呈、寄贈などとされており、細かいニュアンスについてはそれぞれに区別されています。

以上の3つのうち、最もかしこまった意味合いが込められているのは贈呈であり、学位や賞状、金品など、何かというと目上の者から目下の者に対して何かしらの物品を贈る場合に用いられます。

寄贈は寄付にニュアンスが近く、公共施設などに対して第三者が物品を無償で贈る場合に適しているとされています。

なお、寄付は物品ではなく金品を贈る際に用いる表現であり、この意味で寄贈とは明確に区別されています。

進呈は3つのうちではややニュアンスが軽い表現であり、贈呈というほどかしこまった場でなくても、シンプルに何かしらの物品を差し上げる際に用いられることが多いようです。

謹呈は日本語の分類でいえば謙譲語であり、自分の立場を低めて敬意を表す言葉ですので、たとえば「恩師から謹呈していただいた本」などと言うのは敬語としても文例としても誤っていると言えます。

謹呈の正式な反対語は恵贈であり、類義語としては進呈、贈呈、寄贈などがあります。

表現上のかしこまったマナーを身につけるポイントはまず、早い段階でできるかぎり多くの文例をストックし、なおかつ、それぞれの文例の使い分けについても整理して覚えていくことです。

文例はある意味で公式のようなものですので、幅広いシチュエーションに合わせて文例をストックし、適切な文例を瞬時に出せるようにしておきましょう。