献本と謹呈の違いは何?贈り物の基礎知識

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「日頃から懇意にしている相手に書籍などを贈る」というシチュエーションで用いられる言葉として、献本と謹呈があります。

 

どちらも謙譲表現ではありますが、献本と謹呈ではニュアンスに違いがあり、また、使い方の面でも違いがあります。

 

献本と謹呈の意味の違いは果たして何なのでしょうか。

 

献本と謹呈、それぞれの意味から「違いは何か?」ということについて詳しく見ていきましょう。

違いは何?微妙すぎる謙譲表現

献本と謹呈はいずれも「目下の人間が目上の相手に対して書籍や物品などを贈るという意味があり、一見すると違いがないように見えます。

 

ただ、ふたつの言葉に分かれているからにはやはり、何かしらの違いがあるはずです。

 

ふたつの大きな違いはというと、「何を対象とするか?」という点にあります。

 

献本は「本を献上する」という意味があるように、書籍に限定した表現ですが、謹呈のほうは書籍以外にも、たとえば金品や物品など、基本的に何でも用いることができるという違いがあります。

 

ふたつの違いをきちんと把握したうえで、何のシチュエーションでも失礼にあたらないように配慮しましょう。

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謹呈以外の敬語表現

かしこまった手紙やビジネス文書で用いられる敬語表現は、謹呈や献本だけではありません。

 

ここからは、それ以外の敬語表現について紹介します。

 

先ほど挙げた二つ以外では、物を贈らない場合は拝啓、前略、謹啓などがあり、それぞれの違いを意識して使い分ける必要があります。

 

拝啓と謹啓はともにかしこまった手紙で用いられる改まった挨拶で、結びの言葉「敬具」としてセットにして用いられるのが慣例です。

 

前略もまた拝啓とならんでポピュラーな挨拶ですが、前略とは「かしこまった挨拶を省略させていただきます」という意味があり、結びの言葉も敬具ではなく「早々」になります。

 

「献本と謹呈の差は何か?」という問題について詳しく見てきました。

 

言葉の正確なニュアンスは何か、ということについて深く考察することも重要ですが、何から何までマナーにこだわりすぎるとがんじがらめになってしまいますので、大まかなニュアンスを把握しておき、シチュエーションに合わせてフレキシブルに表現を使い分けられる余裕を持つことのほうがビジネスでは重要となります。

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