謹呈本などで用いられる学兄の意味と正しい使い方は?
謹呈本に書き添える「学兄」という言葉。
もちろんきちんとした意味はあるのですが、ビジネスシーンでは正しい意味や使い方はともかく、何となくの感覚で謹呈と学兄をセットで使っている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、謹呈本に書き添えられることの多い学兄の本来の意味と正しい使い方について詳しく見ていきましょう。
どんな意味がある?学兄の使い方と注意点
謹呈本を贈る際、「○○○○学兄 ○○○○(自分)」というかたちで双方の氏名を記録するのが慣例とされています。
この場合は一種の敬称であり、さらに、「自分の氏名よりも相手の氏名のほうを先に書く」というのが基本的なマナーとされています。
敬称としての意味をもちますが、自分と対等か目下の相手に対して使うのが正しいとされており、目上の相手に謹呈本などを贈る際には学兄のかわりに体系を使うのが正しい使い方とされています。
このあたりの使い方を間違えると相手に対して失礼になってしまいますので、学兄の意味だけでなく、大兄の意味と使い方についてもきちんと把握したうえで正しく使い分けましょう。
スポンサーリンクどこに書く?謹呈本での学兄の使い方
学兄はおもに謹呈本などで書き添えられる敬称であり、基本的な使い方としては謹呈本の裏表紙に読みやすい文字で記録するのが正しいとされています。
この時、文字の色も重要となり、謹呈本の裏表紙と同じ系統の文字色では読みにくく、相手への配慮が欠けていると思われても仕方ありませんので、できるかぎり違う系統の文字色を選び、目立ちやすいように書くことが作法であるとされています。
ちなみに、本の裏表紙とは表紙のまさしく裏側、ページをはさんでいる方側の表紙のことで、その裏表紙をめくった内側に「○○○○学兄 ○○○○(自分)」などとするのが正しい使い方と言われています。
著者名は省略可能であり、また、記名そのものを省く場合にはかわりに落款とよばれる印をおすのが正式な礼儀作法となっています。
謹呈本を贈る際には必須の知識となる、学兄や大兄の正しい意味と使い方について詳しく見てきました。
基本的な使い方としては自分と対等か、目下の相手への敬称として書き添えるのが作法であり、目上の相手に対しては大兄のほうを用いるべきであるとされています。
このように、学兄と大兄では意味や使い方が異なりますので、それぞれのマナーについてあらかじめしっかりと理解し、目上の相手に対しても失礼のないように注意しましょう。
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