謹呈の論文につける別刷りの挨拶文で適切なのは様と先生どっち?

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博士論文などを謹呈として目上の人へ差し上げる場合、別刷りで挨拶文を添えるのが基本マナーであるとされていますが、その際の敬称として、「先生」か「様」のどちらが適切なのでしょうか。

 

また、謹呈論文などの挨拶文として、先生と様では果たしてどのような違いがあるのでしょうか。

 

社会人になってもなかなかわかりにくい先生と様の違いをしっかりと把握して、似ている言葉でも適切に使い分けられるようにしましょう。

謹呈論文では様はNG!別刷り挨拶では先生が適切

「先生」と「様」は、日常レベルにおいてはどちらも目上の人に対する敬称として適切であるとされていますが、謹呈論文に限っては様をつけるのは不適切で、先生をつけるのが適切であると考えられています。

 

したがって、少なくとも謹呈論文に添える別刷りの挨拶文では「様」ではなく、「先生」のほうを使うのが適切であり、迂闊に「様」をつけるとかえって失礼になってしまいますので、別刷りの挨拶文を添える際には充分に注意しましょう。

先生と様だけじゃない!謹呈論文の別刷りの挨拶文で注意すべきマナー

謹呈論文の別刷り挨拶文で注意すべきなのは、「先生」と「様」などの敬称問題ばかりではありません。

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先生、様以外に別刷り挨拶文で使われる敬称として、教授と助手があります。

 

謹呈論文においては、例え先方が助手であっても別刷り挨拶文の敬称としては教授のほうを使用するのが適切であるとされています。

 

ただ、最近ではこういった日本式の作法にこだわらず、謹呈論文だけでなく手紙などでも「様」で統一するように求める教授が増えていますので、「この表現は不適切」などと一つ一つ立ちどまって考える必要はなくなっているのかもしれません。

 

本当の意味で大切なのは研究の趣旨であり、「表現としてどちらがより適切か」ということはむしろ些末な事柄であると考えるのが欧米風のスタンダードな考え方になっているようです。

 

本来的なマナーとしては、謹呈本などを恩師へ差し上げる際には別刷りで挨拶文を添え、敬称として先生をつけるのが適切であるとされています。

 

日本ではこのような場合、先生以外の敬称をつけてしまうと不適切と見なされてしまいますが、これはあくまでも日本式の礼儀作法であり、欧米などではどちらの敬称でもさしたる相違はなく、純粋な研究成果や内容によって評価される傾向にあるようです。

 

日本にいる限りは、別刷り挨拶文の作法についてもきちんとおさえておいたほうがいい、ということですね。

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