前任者が仕事に口出ししてくる心理と対処方法

前任者がまだ同じ部署にいる場合や、社内の他の部署に異動になった場合、前任者が仕事について口出しをしてくることがあります。

そんな時には、口出しをしたくなる心理を理解し、それにうまく対処していく必要があります。

後任者が経験不足であると、何とか助けなければと親切心で口を出すことがあります。

また、後任者が経験がある場合でも、自分のやり方が正しいと思っていて、それと違うやり方をしていると納得できずにいろいろと言ってくる人もいます。

また、自分の意志に反してその立場を離れなければならなくなった場合には、まだかかわっていたいという心理が働くこともあるでしょう。

その他には、単に威張りたい、コントロールしたい、妬みが原因で妨害したいという気持ちから口出しする人もいます。

本来であれば、その立場を離れた人は、後任の仕事に干渉せずに自分の新たな業務に専念すべきです。

そうすることで組織がスムーズに運営されるのは明らかですが、認識が甘く自分の感情を優先させてしまって、どうしてもそれができない人もいます。

また、周りがそれを容認しているので改善されないということもあるでしょう。

こうした状況に対処する際には、そのことによって業務に支障が出ているか出でいないかを見極める必要があります。

悪意ではなく親切心で言っておりしかも、役に立つアドバイスであれば素直に受け入れるのが最善です。

また、どちらでもいいような些細なことを指摘されることもありますが、どちらでもよければ前任者の言うとおりにしても問題はないでしょう。

上司に自分の仕事が評価されているなら、前任者の評価、口出しは取るに足りないものとみなせます。

干渉してくる前任者とは敵対関係ではなく協力関係を築くようにするほうがストレスを軽減できます。

また、悪意であれ善意であれ業務に支障が出る場合は、本人に状況を説明して改善を求める必要があります。

たとえば、前任者が他の部署に移っているにもかかわらず以前の顧客と勝手に連絡を取っていて混乱が生じている場合などです。

本人に言っても改善が見られない場合は上司に相談しましょう。

上司に相談する場合は前任者の干渉が会社にとってマイナスであることを指摘します。

自分のプライドが傷つけられて言っているわけではないこと、あくまでも会社の利益のためであることが伝わるように話します。

上司に言っても改善されず、ストレスに耐えられないと思う場合は、転職というのも1つの選択肢になります。