派遣先の評価は派遣元に伝わるか？優秀な前任者と比較されたら？

派遣社員として働く場合、派遣先での評価が派遣元に伝わるのでしょうか。

また、評価の高かった優秀な前任者と比較されてストレスを感じる場合にはどうすればいいでしょうか？

労働者派遣法によると、派遣元は派遣社員の賃金が適正かどうかを1年に1回評価しなければならないことになっています。

また、派遣先もその仕事ぶりについて情報を提供する義務があります。

派遣元は社員の仕事の様子を直接見ているわけではないので、評価に際してはどうしても実際に働いている企業からの情報が必要です。

情報の提供を求められた場合には、派遣先の企業も情報を提供しなければなりません。

企業は社員の目標の達成の程度や仕事処理の速さなどについて報告しますが、派遣元はこの報告を参考として自ら収集した情報に基づき評価を実施します。

こうした背景がありますので、派遣先からの評価は派遣元に伝わるという結論になります。

評価のポイントの1つはその社員の持つスキルや知識です。

もう1つは業績評価で、目標に対する達成度などを評価します。

また、意欲や勤務態度、責任感なども評価のポイントになります。

企業が社員を評価する方法には相対評価と絶対評価がありますが、相対評価は他者と比較して評価する方法で、絶対評価は具体的な評価基準によって個々を評価するというものです。

従来の相対評価は客観性に欠けるというデメリットがあるため、現在では相対評価に替わり絶対評価を採用する企業が多くなっています。

その企業が相対評価を採用しているとしても、あくまでも現在働いている社員の中でのことなので、優秀な前任者との比較で評価が決まることはありません。

ただ、現場で共に働く上司や同僚から、優秀な前任者と比較されてストレスになるということは起こりえます。

そのような時には、働き始めたばかりなのですから、ベテランの前任者のようにはいかないのは当然と考えましょう。

前任者も最初から優秀だったわけではなく、働き始めたころは自分と同じくらいのレベルだったかもしれません。

また、評価担当者に対するあるアンケートによると、担当者が重視する項目の上位３つは、真面目である、報告・連絡・相談ができる、責任感があるです。

このような面で努力をし続けるなら上司や同僚の評価も少しずつ変わっていくはずです。