担当者が「変わる」と「代わる」どちらが正しい?

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保険などに入った際に担当者がかわることがありますが、この時の漢字表記は「担当者が変わる」と「担当者が代わる」のどちらが正しいのでしょうか。

正しくは「担当者が代わる」

漢字表記は、いくつもある同じ読みの中からその意味にふさわしいものが該当します。

 

「担当者がかわる」というのは、生命保険などに加入して担当者がかわった場合などに使われ、「代わる」というのが正しい漢字表記です。

 

「代わる」は、今までの人とは異なる存在が登場する際や、別の人がその役になる際に使われます。

 

「代」という字は、古くは代がわりの儀式を行うことを表現するものであったといわれています。

 

そこから、役職などに違う人が入る際に使われるようになり、「交代」という表記にも使われるようになりました。

「担当者が代わる」と「担当者が変わる」

しかし、「担当者が代わる」と「担当者が変わる」とは非常に混同しやすいといえそうです。

 

「変」という漢字表記には、前とは違う状態になるという意味があります。

 

例えば、リフォームして家が見違えるように変わった、という風に使うことができます。

 

また、住所が変わるという使い方もできます。

 

「代」と比較すると、より広い範囲で使われるのが「変」ということができるでしょう。

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「担当者が代わる」と混同しやすいのは

さらに、「担当者が代わる」は混同しやすい漢字表記が他にもいくつかあります。

 

例えば「迭」は、前任者が退職して別の人が担当になった場合に使う感じです。

 

そのため、非常に限定的に使われるといえるでしょう。

 

また、「替」という漢字も似ています。

 

「交替」という表現があるので「代」と迷いそうなのですが、こちらは別の人やものに入れかわる際に使われます。

 

「代」との大きな違いは、「替」が何度もかわる際に使われるのに対して、「代」はほぼ一度切りというところです。

 

これがよくあらわれているのが「世代交代」という表記でしょう。

 

世代交代は一度交代すれば元に戻ることはほとんどありません。

 

一方、「替」は日直当番や窓口の担当のように日や時間ごとに人がかわる際に使う漢字です。

 

それから、「替」と似たものに「換」があります。

 

この2つの違いは「代」とほぼ同じです。

 

「替」はどんどんかわっていく時にも使える一方、「換」は一度かわれば元には戻りづらいところがあります。

 

物々交換や意見交換などがその良い例といえるでしょう。

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