前任者が引き継ぎしてくれない原因と対処法
例えば転職後などに前任者が引き継ぎしてくれないというのはよくあることです。
引継ぎする方は十分に教えたと思っていることもありますし、引き継ぐ方はこれではまったく十分とはいえないと感じていることもあるでしょう。
では、このようなことになる原因は何なのでしょうか。
前任者からの引き継ぎがうまくいかない原因
業務の引継ぎが必要になるのは、前任者が退職や異動する時でしょう。
年度替わりなどは特に多いですし、結婚や出産などさまざまな理由で退職するという時もそうです。
しかし、時間的に引き継ぎ業務を十分にこなせないことはよくあります。
異動の内示が突然だった場合はその時間はほぼ皆無ということがありますし、一般的にも内示が出るのは1か月前くらいです。
すると、営業日でいえば20日ほどですし、引き継ぎ以外の業務も当然こなさなければなりません。
その結果、引き継ぎ期間は長くて2週間ともいえそうです。
また、急な異動ではなかった場合でも、引き継ぎに見積もった時間がそもそも十分ではなかったということもあります。
特に引き継ぐ方としては十分ではないと感じやすくなります。
それから、例え十分な時間が与えられていたとしても内容に漏れがあることもあるでしょう。
スポンサーリンク他の社員に聞いてもまったくわからないことだと、引き継いだ方は確認などの業務の手間が増えてしまいます。
その他にも、引き継ぎをする方の心情からスムーズにいかないこともあります。
特に、前任者がほとんど引き継ぎなしだった場合がそうです。
自分は引き継ぎもなしでひどく苦労したのに、後任ばかりが良い思いをするのは面白くない、といったニュアンスでしょう。
まるで踏み台にでもされた気持ちになってしまうわけです。
また、わかりやすく丁寧に教えて後任が楽々こなしたとしたら、これまでの自分の評価が下がってしまうと考えることもあります。
それから、前任者が情熱をすっかり失っていて、後は自分なりにやってくれればそれで良い、と考えて引き継ぎしてくれないことも考えられます。
前任者が引き継ぎしてくれない時の対処方法
お願いして引き継ぎしてくれるようになる場合もありますが、残念ながら絶対にしてくれない人もいます。
そんな場合は、諦めてとにかく冷静に業務の現状を把握しましょう。
マニュアルなしでも過去業務を見れば回答は出てきますし、前任者が的確な作業をしていれば、処理を淡々と真似すればOKです。
もしもそうではないなら、本来あるべき姿を導き出して処理するしかありません。
とはいえ、理想が高いと大変になるだけなので、どこかに妥協点を見出していくしかないでしょう。
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