前任者が優秀で比べられるのが辛い

仕事を引き継いだ時などに、前任者があまりにも優秀だと肩身の狭い思いをすることがあります。

引き継ぎの作業をしていても、なかなか覚えられないことにあきれられてしまうことがあるかもしれません。

そんな時にはどう対処すれば乗り越えられるのでしょうか。

自分よりも明らかに前任者が優秀だと、引き継ぎに時間がかかってしまい、すべてを網羅できないこともあります。

前任者にしてみればこのくらいで足りるだろうと想定した時間では足りなくなってしまうのです。

延長して引き継ぎをしてもらえるのなら良いのですが、そうではない場合、前任者が退職した後にもわからないことがどんどん出てきて仕事が滞ってしまうことも考えられます。

しかも、その仕事が前任者一人に任されていた場合には、周囲の人は誰もわからないので前任者に連絡を取って聞かなければならなくなることもあるでしょう。

すると、一つひとつに時間がかかって会社全体の業務の流れを滞らせてしまう恐れがあります。

とはいえ、前任の方も初日から仕事ができたわけではないはずです。

きっと、最初はその前任の方から引き継ぎ作業をしてもらい、自分なりにコツコツと積み上げていって優秀といわれるまでになったはずなのです。

もしかしたら、しばらく経った後に周囲の人から「前任者も最初は苦労していたのだ」などといった話を聞くことになるかもしれません。

ミスが続いてしまったことだってあったかもしれないのです。

また、現在のあなたと比べた前任者はとても優秀なので、いなくなってしまうのは寂しいと感じているだけなのかもしれません。

比べられて心無いことを言われたとしても、本当にそう思っているというよりも単に過去の人を美化しているだけということはよくあります。

いかに前任者が優秀で比べられたとしても、あなたが早々に諦めて退職するというのでないなら一から仕事を覚えるしか道はありません。

まずは現状を把握できるよう業務に関わる知識を頭に詰め込んでいきましょう。

覚えるのが苦手ならメモを取ることが不可欠ですし、最初は自宅で読み返す時間を取ることも必要なものです。

そんな風に一生懸命仕事に慣れようとしている姿を見れば、周囲の人はきっとあなたを評価してくれるようになるはずです。