落ちることある?博士課程の入試とは?
博士課程の入試で落ちることはあるのでしょうか。
修士から博士課程に進むには大きく2つのルートがあります。
内部進学と外部進学です。
内部進学は、修士課程を経てそのまま同じ大学の博士課程へ進むパターンです。
一方、外部進学とは、修士課程修了後、別の大学の博士課程へと進学するパターンで、それぞれ入試の内容が異なります。
気になるのは、博士課程の入試に落ちる可能性は具体的にどのくらいか?内部と外部なら、落ちる可能性はどちらが高いのか?内部進学なら落ちることはないのか?などです。
内部進学の場合
大学院の修士課程を終えて、就職を目指さずに博士課程へ進む場合、同じ大学の内部進学であっても、当然、入試をパスしなくてはいけません。
入試の内容は語学試験(大学や専攻によって第二外国語まで課せられる場合もあります)、そして面接です。
語学試験については、辞書の持ち込みを許可されているところが多いようです。
ただし、一般辞書はOKで専門用語の辞書はNGなど、大学によって違うようなので、あらかじめ確認しておきましょう。
面接については一般的な質疑応答だけではありません。
多くの大学は区分制博士課程制度を採用していますので、学生は修士修了時に修士論文を書いているでしょう。
面接ではこの修士論文について聞かれることが大いに予想されます。
しかし、内部進学希望者は、修士論文の指導教授がそのまま博士論文も指導することになるため、論文チェックはさほど厳しくないと言えそうです。
語学試験と面接、重視されるポイントは大学によって異なりますが、内部だからと言って落ちる可能性がないわけではありませんので、気を緩めないでください。
もし、内部進学ならではのアドバンテージがあるとするならば、修士の時に指導を受けていた指導教授が学内にいることです。
博士課程の入試を受けたい旨を相談をすれば、面接対策や論文の弱点などのアドバイスをもらえるでしょう。
逆に言えば、教授が「この成績では落ちる可能性が高い」「今年は希望者が多いから難しい」などと踏んだ場合には、そのように助言してくれるでしょう。
スポンサーリンク外部進学の場合
他大学の博士課程に進むパターンについてはどうでしょうか。
この場合、語学や面接よりも、面接官による修士論文の審査が何よりも重視されることになります。
「論文に書かれていることは正しいか」「分析結果に齟齬や矛盾はないか」など基本的なことはもとより、今までいた大学とは別の大学へ進むわけですから、「修士論文に合った研究がこの大学で続けられるか」「この大学に該当分野を指導できる教授がいるか」、さらに「この学生は良い博士論文を書けそうか」など、さまざまな観点から判断されることになります。
修士論文については博士論文ほどオリジナリティを求められるわけでないので、正確な分析がなされていて、ルールに則ってまとまっていれば大丈夫のようです。
博士課程の入試で落ちるのを避けるには〜修士論文が大事
結論を言えば、内部でも外部でも入試に落ちる可能性はあります。
ただ、内部の場合は「修士論文のチェックはさほど厳しくない」「担当教授から助言をもらえるため、事前に対策ができる」あるいは「落ちる可能性が高い入試を避け、早めに就活へシフトチェンジできる」のがメリットでしょう。
一方、外部の場合は、論文の審査が最重要視されます。
内部進学のそれよりもかなり厳しく審査されますから、自身の論文については完璧な受け答えができるよう、準備が必要です。
内部だから安心、外部だから難しい、ということはありません。
どちらでも、入試に落ちる可能性はあります。
そうならないために、しっかりと準備と対策をして入試に臨んでください。
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