博士課程の満期退学ってなに?就活の際の注意点とは?

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博士課程において「満期退学」という言葉を聞くこともあります。

 

満期退学とはどんなものなのか、就活に何か影響はあるのかなど疑問点は多くあります。

 

今回は博士課程の満期退学、就活のことについて見ていきましょう。

満期退学ってなに?

満期退学とは大学院の博士課程において使う言葉です。

 

簡単に言えば、単位は取得できたけど論文審査をパスできずに退学することを指します。

 

ちなみに似たようなもので「博士課程単位取得退学」というものがあります。

 

これは、必要単位は取得した人けど中退した人のことを指します。

 

中退と聞くと、あまり印象が良くない人もいるでしょう。

 

しかし、満期退学は意外と多く、その数は大学院修了の人よりも遙かに上回ります。

 

ただ、実質的に卒業をしても最終学歴は修士号になってしまいます。

 

博士号が取れなければ、最終学歴は「修士号」です。

 

経歴に書く際も「満期退学」と記載するのが一般的です。

 

満期退学と記載することで採用担当者にも必要単位を取得していたことが伝わりやすくなります。

 

ただ、退学後3年以内に学位論文の審査に通れば博士号を取得することができます。

 

これは例外ではありますが、3年以内に論文審査を通過して博士号を取得した人もいるのです。

博士課程の満期退学は就活に不利か?

結論から言えば、満期退学だからと言って就活が不利になるという話はありません。

 

基本的に論文審査以外は問題がなかったということを現しているので、満期退学が就活に置いてデメリットになることはないので安心してください。

 

ただ、論文審査をした人と比較されると、やはり「課程博士(論文審査をパスした人)」の方が信頼されるのは仕方ないことかもしれません。

 

課程博士は博士課程を修了した上で論文審査をパスした人に授与されるものです。

 

グローバルな視点に立てば、課程博士こそ多くの人から認められる称号と言っても過言ではありません。

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意外と満期退学が就活に不利になると思い込んでいる人が多いですが、そんなことはないのです。

 

退学という言葉に過剰反応してしまう人が多いのでしょう。

 

経歴だけで考えれば、むしろ学歴の中で最高峰であると誇りを持ってください。

 

満期退学と言っても、人によって事情があります。

 

浪人せずに博士課程修了まで6年ほどかかると言われています。

 

人にもよりますが、目安が6年となっているのです。

 

そこから就活となると、初めての企業入社が30歳目前という場合もあります。

 

そのため、満期退学などの人は大学における教職などが向いていると言われています。

 

博士課程において、満期退学はリスクがあるのではないかと不安視している人もいるでしょう。

 

しかし、実際はそんなこともなく、これまでの経歴を誇ってもいいほどです。

 

論文審査をクリアできることが最善ではありますが、それしか道がないわけではありません。

 

先述したように3年以内であれば論文審査をクリアして博士号取得も可能なのです。

 

満期退学は聞こえが悪いと考える人もいますが、結構悪いものでもないのです。

 

「退学」という言葉以外が使われるようになれば、もっと素直に受け止められる人も増えるでしょう。

 

現在大学院に通っている人も、これから通う人も「退学」という言葉に惑わされず、どのような特徴を持つのかをしっかり見極めて、自分に適しているならあえてそちらを選ぶのもアリでしょう。

 

就活に関して不安を抱いている人が多いので、その点に関しては心配することはありません。

 

就活の際の注意点と言えば、自分がこれまで学んできたことをしっかりアピールすることです。

 

論文審査が通らなくて博士号が取得できなかったとネガティブになるのではなく、論文審査をクリアできなかったけどしっかり学んだことを活かせるようにアピールした方が採用担当からの印象も良いです。

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