博士号を取れなかった人はいるのか？どんな時に博士号を取得できない？

博士号を取れない人はいるのか、と考える人もいるのではないでしょうか。

博士号を目指すべきか、目指さないべきか、と悩んでいる人は余計に知っておくべきでしょう。

博士号を取得した人はほとんどが研究職に就くと言われています。

ただ、これは文系と理系で博士号の意味や価値が変わってくるのです。

理系の博士号は「研究者になるための教育を受けた」という意味を持ちますが、文系は違います。

大きな研究成果を出すことで博士号を取るものだと言われています。

文系と理系で意味が異なるというのは、取得までの道のりの厳しさも相まっているからでしょう。

博士課程を進んでいれば誰でも博士号を取れると思っている人もいますが簡単なものではありません。

文系では大御所と言われる人でさえ、博士号を取っていない人もいるのです。

有名大学の教員なども修士課程修了、学士などの人も珍しくありません。

博士号を取れなかった人が多いのは、理系よりも文系の方が多いです。

むしろ、理系の方は博士号を取れなかった人の方が少ないと言われるほどです。

ただ、中には取れなかったのではなく取らなかったという人もいます。

博士号を持っていないからと言って「取れなかった人」と安易に決めつけるのはやめましょう。

むしろ、理系と文系問わずに博士号を取っても就職ができなかったという人が多いです。

勉強をした証として誇ってもいいのですが、就職難が続く中ではなかなか価値を見出してもらえない人もいるのです。

その人数は年々増加の傾向にあると言われています。

ある程度就職難が落ち着いたと言われている部分もありますが、一部の職業だけという厳しい意見もあります。

本当に自分が求める職業の就職難が解消されているのか、しっかり調べておきましょう。

博士号を最短で取得するのは27歳ですが、その年齢を超える人は大勢います。

むしろ、27歳で最短取得出来る人は「凄い人」と言われることもあるほどです。

人によって年数は異なりますが5年や6年かかる人もいます。

むしろ、1年や2年過ぎてしまうのは山のようにいるのです。

特に大きな成果を出すことで得られる文系の方は最短で取得出来る方が珍しいのです。

修業年限ギリギリで取得する人も多くいます。

ただ、一般企業を目指している人にとって博士号は若干ネックになることもあるようです。

その理由が「過剰学歴」と見られてしまうからでしょう。

最短で27歳、つまり社会人として働き始めるのが30歳間近になってからになります。

企業としても同じ27歳であれば、社会経験がある人を採用しようということになるのです。

そのため、取得した人は大学の教員などになる人が多くいます。

もちろん、取れなかった人も教員を目指すことが多いのが文系の特徴と言っていいでしょう。

実際には取れなかったのか、取らなかったのかの判断は曖昧な部分が多いです。

そのため、一概にパッと見ただけではわからないのも特徴のひとつと言えます。

博士課程修了を目指す人は、自分がなりたい職業などが本当に博士課程が必要なのかどうかなどを見極めることも重要です。

博士課程修了をしても「これは博士課程修了する意味はあったのか」と過ぎた年月を後悔する人も少数ながら存在するからです。

これは先述したように博士課程修了しても就職が決まらないということが影響しているのでしょう。

必死に勉強をしても、それが就職に役立たたなかったとなるとこれまで頑張ってきたこともあって、余計に心的ダメージを受けてしまうのです。

そうならないためにも、本当に必要なのか、なぜ博士課程修了を目指しているのか、その理由などを明確にしておくようにしましょう。