大学院に行かないで博士号を取得する方法

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博士号を取得するためには、基本的には大学院の修士課程を修了してから博士課程も修了する必要があります。

 

しかし時間や金銭面などの問題で、大学院へ行かない方法を探している方もいるでしょう。

 

働きながら、学校に行かないで博士号の取得を目指す方もいます。

 

そこでそんな方のために、大学院に行かない博士号の取り方について解説します。

博士号の取り方には2つの種類がある

博士号の取り方は、「課程博士」と「論文博士」の2種類に分かれています。

 

課程博士というのは、博士課程などを修了し論文が合格することによって取得できるものです。

 

まずは修士号を取得し、その後博士課程に在籍します。

 

一般的に「博士号」といわれて多くの人が想像するのは、この課程博士のことでしょう。

 

一方論文博士とは、執筆した論文を大学院に提出し、審査に合格した場合に取得できるものです。

 

よって、大学院に行かないままで博士号が取得可能です。

 

しかし、博士課程を修了した人と同じくらいの学力を持っていることも求められます。

 

それゆえ、博士論文の提出の前には予備審査が実施されることが一般的です。

 

なお、課程博士と論文博士には優劣はありません。

 

どちらもしっかりとした審査を受けて認定されるものなので、学術的な価値に違いはないので安心してください。

 

大学院に行く、行かないという取得の方法が異なるだけです。

博士論文を提出して論文博士を取得するための要件

博士論文を書いたからといって、誰でも審査を受けられるわけではありません。

 

さまざまな要件があります。

 

この要件は大学院によって異なりますが、「博士課程に3年以上在籍し単位は取得したが、論文を完成・合格させられずに退学した」、「博士課程前期もしくは修士課程の修了者であり、研究歴が4年以上ある」、「大学を卒業し、研究歴が6年以上ある」などが定められています。

 

基本的には何らかの研究を行った経験が必要になるでしょう。

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さらに、大学院に提出するものは博士論文だけではなく、履歴書などが必要なケースが多いです。

 

また、論文審査料もかかります。

 

審査料は大学院によって大きく異なりますが、5万円〜20万円以内であることが一般的です。

大学院に行かないまま博士号を取るのは難しい?

博士号を取得するには大学院に行かない方法もあるため、安心した方もいるでしょう。

 

しかし、大学院に行かない論文博士の取得はとても難しいです。

 

なぜなら、教授からの研究指導などを受けられないためです。

 

大学院で学びながらであれば、3年間さまざまな施設や資料も活用できますし、教授や学部の仲間からのアドバイスも受けられます。

 

しかし論文博士で博士号を取得しようとすると学校に行かないので、基本的には1人で研究を進めなければいけません。

 

資料や文献収集なども大変でしょう。

 

今まで長く研究を行っていて慣れている場合などは1人でも進められるかもしれませんが、慣れていない場合は非常に難しいでしょう。

 

さらに、教授とのある程度のつながりも必要でしょう。

 

全く関わったことのない大学にいきなり論文を送ってもすんなりと受け入れられるかどうかは分かりません。

 

多くの場合は、母校でお世話になった教授や知り合いの教授に事前に相談します。

 

加えて、優れた実績が必要であるという要素もあります。

 

提出しなければいけない論文の本数などは各大学院によって異なりますが、論文であれば何でもいいわけではありません。

 

学会などで高い評価を受けた論文など、ある程度優れたものが求められるでしょう。

 

このように論文博士は簡単には取れません。

 

しかし大学院に行かない博士号の取得方法はあります。

 

学校に行かないまま博士号の取得を目指す方は、1つの選択肢として考えてみてください。

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