博士号を論文なしで取得できることはあるのか

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大学院で博士号を取得したいけれど、難易度について不安を持っている方は多いでしょう。

 

論文を執筆する自信がない方もいるのではないでしょうか。

 

しかし、論文なしでとれる博士号なんてあるのでしょうか。

 

そこで、論文なしで博士号を取れるのかどうかについて解説していきます。

論文なしでも博士号は取れるの?

博士号は、博士論文を執筆して審査に合格することで取得できます。

 

よって、基本的には論文なしでは博士号は取れません。

 

論文は博士号取得において必須であるともいえるでしょう。

 

ただし、論文なしで「博士」という称号を得ることが絶対に不可能であるわけではありません。

 

それが、「名誉博士」です。

 

名誉博士というのは皇族や政治家、企業の創業者などの文化人に大学から贈られるものであり、大学院での研究や論文なしでも贈られます。

 

ゆえに、学位としての博士号とは異なります。

 

また、一般的には著名人に贈られるものなので、現実的ではないでしょう。

 

学位としての博士号を正式に取得したいのであれば、しっかりと研究を行って審査に合格するものを執筆しましょう。

博士号取得までの一般的な流れについて

博士号を取るまでの大きな流れとしては、研究、学会発表、雑誌への投稿、博士論文の執筆、予備審査、審査会があります。

 

まずは研究です。

 

自分が研究したい分野について実験やフィールドワークを行ったり、先行研究を読み込んだりします。

 

また多くの大学院では、週に1回の研究ミーティングなどが行われます。

 

学生が自身の研究について発表を行い、教授や学生からアドバイスや指導を受けるものなので、ミーティングなしでは書き進められないでしょう。

 

また、他の学生の研究について意見を言ったりする機会も多いです。

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次に学会発表です。

 

学会で、研究してきたことについて発表を行います。

 

なお学会発表の前に中間試験が実施される大学院も多いでしょう。

 

中間試験では進捗状況や執筆に向けた今後の計画について教授に説明します。

 

続いて雑誌への投稿です。

 

大学や学部によっては、博士論文を提出するまでに国際論文誌に自分で執筆したものを2本掲載してもらう、という条件が設けられている場合があります。

 

しかしこの条件は簡単なものではありません。

 

国際論文誌に投稿する場合は英語で執筆しなければいけないので非常に時間がかかります。

 

また、投稿したら必ず掲載してもらえるわけではありません。

 

審査はとても厳しいので、何度も投稿しても一度も掲載されないケースもあります。

 

無事に掲載されたら、博士号取得に向けた執筆に本腰を入れます。

 

そして無事に執筆が完了したら予備審査が行われます。

 

予備審査では、教授たちに研究の内容などを説明したりします。

 

予備という名前ですが実質的には本審査のような位置づけだというケースも多いでしょう。

 

そして最後に審査会があり、研究についての発表をして質疑応答を行います。

 

そして無事に合格できたらめでたく博士号を取得できます。

 

なお、ここで説明したものは一例なので、これらの条件なしの大学院もあります。

博士号を取るために必要なこと

博士号を取得するための流れを見ると分かるとおり、取得にはとても時間がかかります。

 

突破しなければいけない関門も多く、簡単に取れるものでもありませんし、基本的には論文なしで取れるようなものでもありません。

 

よって、相当な忍耐力が必要でしょう。

 

自分が行っている研究について究めたいという思いや、仕事に必要だからどうしても取らないといけないなどの強い動機を持っている方が続けられるでしょう。

 

明確な動機なし、目的なしでは挫折する恐れがあるので、博士課程に進む前にメリットや動機などについてよく考えることをおすすめします。

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