文系で博士号を取得することのメリット

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大学院に進学する人の割合は、一般的に文系よりも理系のほうが多いといわれています。

 

しかし、文系出身でも大学院へ進学し、博士号を取得することを考える方はもちろんいるでしょう。

 

そこで、文系の大学院に進学することのメリットやデメリットについて解説します。

文系で博士号を取得するメリット

文系でも博士号を取得するメリットはいくつかあります。

 

1つ目のメリットは、大学を卒業し修士号を取得した後も、引き続き研究を行えることです。

 

自分が興味のある分野について究めることができるでしょう。

 

しかも、大学院という充実した設備や環境の中で研究が行えます。

 

さらに、大学院で研究を続けることで、研究についての能力がつきます。

 

文系の場合は特に、文献などを使って必要な情報を収集する能力や集めた情報を処理する能力などが身につくでしょう。

 

プレゼンテーション能力も高まるといえます。

 

2つ目のメリットは、専門分野や研究職への就職がしやすいという点です。

 

理系出身で研究職へ就職するには、大学院への進学や博士号の取得が当たり前だという雰囲気もあります。

 

文系の場合でも、大学などでの研究職に就きたいのであれば大学院への進学は必要でしょう。

 

なお、弁護士や検察官などの専門的な職業に就く場合は、法科大学院などの文系の専門職大学院に進学すると受験資格が得られるなどの利点があります。

 

さらに、博士号を取得することで、自分の研究能力などを示すことができます。

 

博士号は学士の中でも最高ランクなので、自分が研究してきた分野において知識や技能を持っていると証明できるのです。

 

3つ目のメリットは、大学教授を目指せることです。

 

大学教授になるためには基本的に、博士号の取得が必須です。

 

それゆえ博士課程に進むと、大学教授という進路も選択肢に入れられるのです。

 

教授になりたい方は、博士号の取得を目指しましょう。

 

4つ目のメリットは、大卒よりも給与が高い場合があることです。

 

博士号まで取得すると、一般的には大学院に5年間通うことになります。

 

そのため社会人になるスタートは大幅に遅れますが、大学院卒のほうが大卒よりも給与が高い企業もあります。

 

自分が就職したい企業の基本給についてはよく調べておきましょう。

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文系で博士号を取得するデメリット

文系で博士号を取得することにはメリットがありますが、デメリットも考えられます。

 

1つ目のデメリットは、博士課程を修了するころには20代後半から30代になっていることです。

 

博士号の取得には一般的に、大学卒業から最短でも5年かかります。

 

それゆえ、大学入学から博士号取得までに一度も休学や留年をしなかったとしても、博士課程を修了するころには27歳になっています。

 

周りの同級生などと比べてしまうこともあるでしょう。

 

研究に打ち込む熱意をもって、途中で挫折しないように気を付けましょう。

 

2つ目のデメリットは、就職にあまり有利にはたらかない可能性があることです。

 

特に文系の場合は、研究内容が仕事に直接役立ちにくいケースが多いです。

 

さらに、博士号まで持っていなくてもできる仕事も多いでしょう。

 

よって、企業にとって博士号を持っている人を採用するメリットがあまりないのです。

 

さらに、社会人経験がないまま20代後半から30代になることも就職にあまり有利にならない原因の1つです。

 

よって、博士課程に進む前には将来のビジョンについても考えておく必要があるでしょう。

メリットとデメリットをよく比較しましょう

文系で博士号を取得することには、さまざまなメリットとデメリットがあります。

 

よって、博士課程に進む前にそれぞれをしっかりと比較検討しておく必要があるでしょう。

 

また博士課程に進んだ場合は、はっきりとした目的を持って確実に博士号が取れるようにすることも大切です。

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