博士号の読み方は「はかせごう」・「はくしごう」どっち?

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博士号という単語を見ると、「はかせごう」が正しい読み方なのか、それとも「はくしごう」が正しい読み方なのか、迷う方がいるのではないでしょうか。

 

どっちが正しいのか分かりにくくてとてもややこしいですよね。

 

そこで、どっちが正しい読み方なのかについて解説します。

そもそも博士号とはどのようなもの?

博士号というのは、大学院の博士課程に進み修了することで取得できる学位のことです。

 

ですが、ただ博士課程を修了するだけでは取れません。

 

博士課程に進むためにはまず大学院の修士課程を修了する必要があります。

 

そして大学院に進むためには、大学を卒業して学士号を取得しなければいけないのです。

 

つまり、学士号、修士号、博士号の順番で取得し、博士号は最も高いランクの学位であるということになります。

 

そんな博士号は「研究者のパスポート」と呼ばれることもあります。

 

研究者を目指す場合は、自分の能力を示すために取得することが必要でしょう。

 

大学教授になるためにも、基本的には必須の学位です。

 

博士号は、博士論文という論文を提出し、教授の審査を受けて合格することで取得できます。

 

博士論文というのは、大学時代や大学院時代に行ってきた研究の集大成ともいえるものです。

 

また、大学院に行って博士課程に進まなくても博士号を取得できる方法があります。

 

いわゆる論文博士というもので、論文を執筆して大学に提出し審査に合格すれば取得できるのです。

 

ただしいきなり論文を提出して審査を受けられるわけではありません。

 

事前の予備審査をクリアする必要があります。

 

なお、どっちの方法で取得しても優劣はありません。

 

ただし、大学院で学んでから論文を提出する課程博士よりも、論文博士のほうが審査基準などは厳しいケースが多いです。

 

ある程度の研究歴や学会への参加歴などが求められるでしょう。

 

どっちの方法で取得するかはよく考える必要があります。

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博士号の正しい読み方はどっち?

博士号の正式な読み方は、「はくしごう」です。

 

「博士」という単語だけを見ると「はかせ」という読み方をする方が多いため、どっちか分からなくなるのでしょう。

 

しかし正しくは「はくし」という読み方です。

 

しかし、「はかせ」という読み方が間違っているわけではありません。

 

「はかせ」と「はくし」では、読み方によって意味が少し異なるのです。

 

それゆえ、どっちでもいいわけではありません。

 

「はかせ」とは、何らかの分野について深い知識を持っており詳しい人のことです。

 

特定の分野について研究を行っている人についても、「はかせ」という読み方をすることがあります。

 

一方、「はくし」とは審査に合格したり試験に受かったりして正式に学位を与えられた人のことです。

 

学位について話すときにどっちで読むか迷ったら、「はくし」を使いましょう。

 

なお、博士号を取得した上で大学や企業などで研究を行っている人は、「はくし」でもあり「はかせ」でもあるということになります。

 

どっちも正しい呼び方だといえますがですがややこしいので、どっちか片方の呼び方を使うとよいでしょう。

 

ちなみに博士号は、英語で「Doctor of Philosophy」といいます。

 

読み方はそのまま、「ドクターオブフィロソフィー」です。

 

アメリカでは略して「PhD」、イギリスでは「D.Ph」と表記されることもあります。

 

よって、どっちも正しい略称です。

博士号にはたくさんの種類がある

博士号といっても、たくさんの種類があります。

 

もともと日本で制定されていた博士号は、5種類だけでした。

 

しかし現在では4つの分類があり、博士号の数は100種類以上に増えています。

 

4つの分類とは、人文社会学系、理工系、教育・家政・芸術・学術系、医歯薬学・保健体育・農学系です。

 

たくさんの種類があるので、自分の興味がある分野の博士号が見つかるでしょう。

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