博士課程入試…面接のコツ

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博士課程の入試では面接の良し悪しが合否を大きく左右します。

 

それまで高校や学部入試のときにも面接を受けたはずですが、博士課程の入試面接では何が大きく違うのでしょうか。

 

博士課程の入試面接だからこそ聞かれる質問、そして面接官の印象を良くするポイントがあるのです。

研究計画書に基づいて行われる博士課程の入試面接

博士課程の入試面接は、学生が事前に作成した研究計画書に基づいて行われます。

 

研究計画書とは、学生自身が「修士課程でどのような研究を行ってきたか」「博士課程でどのような研究をする予定か」「その研究は社会にどのように役立つか」を詳しく書いたレポートで、導入、仮説と研究目的、材料と方法、結果と考察からなるものです。

 

気を付けたいのは、入試面接の際に、面接官から「研究計画書について説明してください」と言われても、長々と話すのは禁物だということです。

 

事前に要約を作って、簡潔にわかりやすく短時間で要点のみを伝える準備をしておきましょう。

 

また、「研究の目的は何ですか」「どのような材料を使いましたか」と単刀直入に質問してくれるとは限りません。

 

想定質問と答えを丸暗記してしまうと、ちぐはぐな答えになりかねません。

 

ある程度リラックスして、今何を聞かれていて、質問の意図は何なのかをきちんと汲み取って、的確に答えるように心がけましょう。

 

言うまでもなく、博士課程では“研究すること”が唯一にして最大の目的ですから、研究計画書をしっかりと説明できなければ、結果は残念なことになってしまうでしょう。

 

研究計画書は課程内で実現できる範囲のものにしてください。

 

あまりに壮大すぎる内容だと「非現実な計画」と判断されかねません。

 

ハード面の準備も大切です。

 

大学によっては、入試面接の際にパワーポイントを使って計画書の解説を求められるかもしれません。

 

パソコンの動作確認やバックアップの準備なども忘れないようにしましょう。

 

予想外のマシントラブルのせいで満足のいくプレゼンができなかった、なんてことになったら悔やんでも悔やみきれません。

 

同時に、資料のフォントの大きさや色の使い方なども、見やすさ重視で作成しておきましょう。

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一般的な質問に対する準備も抜かりなく

確かに博士課程の入試面接は、研究についての発表や質疑応答が時間の大半を占め、それが結果を大きく左右します。

 

ですが、自己紹介や志望動機など、一般的な質問に対する説明をするときにも決して油断しないでください。

 

例えば、博士課程の面接において、面接官は「この学生は良い研究ができる人材か」を大事なポイントとして見ますので、自身の趣味や性格などにはあまり触れない方が無難です。

 

さらに、自己紹介に志望動機を絡めて言うと非常に効率が良いですし、研究内容の質疑応答に時間を多くとれるため、好印象でしょう。

 

もちろん、言葉使いにも気をつけてください。

 

博士課程受験者は、すでに二十歳を過ぎた大人です。

 

きちんとした言葉を選びましょう。

 

内部進学者であれば、面接官の中に親しくしている教授がいるかもしれません。

 

だからといって、くだけた話し方は避けてください。

 

同様に、服装も面接ではスーツが基本です。

 

ジャケットのサイズが体に合っていない、シャツにシワがある、などはだらしない印象を与えますから気を付けてください。

 

研究計画書の説明ばかりに気を取られて、基本的な態度やマナーがおざなりにならないようにしましょう。

研究計画書は完璧に、心は余裕を持って

ここまで述べてきたように、博士課程の入試では面接、その中でも研究計画書の出来栄えとその説明がかなり重要視されます。

 

想定される質問と答えをしっかりと準備しておきましょう。

 

もし、予想外の質問をされたり、意地悪な突っ込みをされたりした場合にも、動揺することなく冷静に反証できれば、面接官に良い印象を残せるでしょう。

 

そのために準備は万全に整え、心に余裕を持っておきましょう。

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