5年目、6年目?博士課程は何年まで?

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博士課程の在籍期間は通常3年です。

 

ですが、5年目または6年目という人も世間には結構います。

 

中には30代に入ってもまだ大学院で論文を書いている人もいます。

 

通常3年で修了するはずの博士課程ですが、5年目、6年目でもまだ在籍しているとは、一体、5年目、6年目にもなる博士課程とはどのくらい過酷なのでしょうか。

5年目、6年目とかかっても論文博士を目指す人たち

博士課程は通常、前期と後期合わせて5年です。

 

前期は修士課程に相当しますから、博士課程は基本3年となり、在籍できる最長期間は6年です。

 

ですが、世間には30歳過ぎで博士論文を執筆している人が決して珍しくありません。

 

なぜか?彼らは論文を書いて「博士号」の取得を目指しているのです。

 

そもそも博士課程には、必要単位を取得して試験をパスする「課程博士」、そして優秀な論文を書き上げて学会で認められることによって与えられる「論文博士」があります。

 

前者は、大学院にまじめに通っていれば修了と同時に認められます。

 

しかし、後者の「論文博士」のハードルは非常に高く、5年目6年目でもまだ論文執筆中という人が多いのはこのためなのです。

 

もちろん、在学中に休学や海外留学で修了が遅れてしまい、在籍期間ぎりぎりでやっと修了というケースもあるでしょうが、ほとんどは素晴らしい論文を書いて「博士号」という称号を得たいという人たちです。

厳しい博士号への道

学生は研究者の卵として、自身の研究を極めるために博士課程に進んだわけですから、時間を惜しんで研究し、論文の執筆に勤しみます。

 

論文によって博士号が認められる条件は、「査読付き論文が国内の権威ある学会で発表されること」や「権威ある国際会議で発表されること」などがあります。

 

また、「査読付き論文2本、プラス英語論文1本」などと本数まで指定している場合もあります。

 

通常3年間の博士課程内において、この条件をクリアするのは間違いなく大変です。

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また、優秀な論文を提出できたとしても、査読が終わるのに1、2年はかかります。

 

こうして5年目、6年目と時間が過ぎていくのです。

 

ちなみに、文部科学省の調査によると、学生が3年以内に博士号を取得できた割合は、文系の学生の取得率は理系の3分の1にとどまったそうです。

博士課程5年目、6年目の壁

博士の学生は「必ず博士号をとる!」という強い意志は言うまでもありませんが、もっと現実的な問題にも目を向けなければなりません。

 

昼夜問わず研究に追われている博士課程の学生にアルバイトをする時間はありません。

 

3年までなら両親から援助が受けられるかもしれません。

 

ですが、5年目6年目とそれより学生生活が長引けば、経済的な負担が大きくなり、論文を書き終えないまま中退ということになりかねません。

 

博士課程に進むなら経済面の余裕があることも条件です。

 

また、博士課程修了者は、就職先がなかなか見つからないという問題もあります。

 

研究機関や大学にいいポストが見つかればいいですが、日本では限られています。

 

加えて、専門的分野にフォーカスして研究してきたため、一般企業ではその知識を活用しづらいという点、そして年齢的な問題も大きいです。

 

ただでさえ、博士課程修了者は就職活動時点で若くても27歳です。

 

博士課程が長引けば、就活のときには30歳になります。

 

このようなリスクも頭に入れておかなければなりません。

 

博士課程で学ぶ人にとって、研究と論文だけでも大変な苦労なのに、5年目、6年目となれば金銭面や就職問題などの壁が立ちはだかります。

 

「学部での就職活動がうまくいかなかったから」「まだ働きたくないから」などという安易な理由で博士課程に進むと、5年目、6年目どころか、そのまま満期で退学…という事態にもなりかねません。

 

そうならないようにきちんと対策を立てることが肝心です。

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