小切手の銀行渡りの意味とは?換金方法と有効期限について
小切手にも種類があり、中には「銀行渡り」と記載されているものもあります。
銀行渡りの意味とは何なのか、また通常の場合と換金方法や有効期限に違いはあるのでしょうか。
小切手はどれでもすぐに換金できると思っていると、知らずに恥をかいてしまう事もありますので、銀行渡りの意味についてきちんと理解しておきましょう。
すぐ現金化できる?できない?違いを見極める方法
小切手は現金と同じ扱いで、所有者が持ち込めば誰でもすぐに現金化できると思っている方も多いでしょう。
ですが種類によっては、現金化できる日数に当日と3営業日後が決まっていますので注意が必要です。
その違いを見極めるには、受け取った小切手の表裏を良く確認してみてください。
もしも表面に2本線が引かれていたり、「銀行渡り」と書かれている場合には、線引小切手となり現金化に時間がかかる事になります。
銀行渡りの意味とメリット
簡単には現金化できない事が銀行渡りの意味であり、意図的に受け取りに時間をかける事で防犯対策にもなっています。
スポンサーリンク小切手には受取人の指定や期日等も記載されていない為、例えば本来の所有者が紛失した場合や盗まれた場合でも、誰かが入手して銀行に行かれてしまうと現金化が可能です。
ですが2本線や銀行渡りの記載をしておけば、現金化に本人確認が必要となり3営業日後となりますので不正な換金を防ぐ事に繋がります。
換金方法と有効期限について
銀行渡りと書かれた線引小切手には2種類あり、それぞれに換金方法が異なります。
2本線の中に銀行渡り・銀行・BANKのいずれかが書かれていれば一般線引小切手となり、指定された銀行に口座がなくても、持ち込み人の口座がある最寄りの銀行ならどこでも現金化できます。
一方、2本線の中に指定銀行名が記載されているものを特定線引小切手と言い、持ち込み人がその銀行と取り引きがない場合は現金化できません。
つまり、どちらの場合でも現金化した後も口座情報により身元が特定できる仕組みになっています。
なお、小切手の有効期限は振出日を含んだ11日間となっていますが、これは銀行渡りであっても同じです。
全種類に共通するルールとなりますので要注意です。
小切手に書かれた銀行渡りの意味には、誰でも簡単に引き出せないようになっている事、支払い終了後も問題があれば身元特定ができる事を含んでいます。
紛失や盗難リスクに備える役割がありますので、取引先との安全な取り引きの為に活用しましょう。
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