小切手のメリットとデメリットを理解しておこう

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様々な決済方法が選べる現代においても、小切手は企業間取引の代金支払いに用いられています。

 

若い世代には馴染みがないかもしれませんが、古い企業との取引に利用される事も多いため、取引をスムーズにする為にもそのメリットやデメリットについてきちんと理解しておきましょう。

小切手の種類

小切手とは、金額と必要事項を書き込む事で、現金と同じ役割を果たす便利な有価証券です。

 

まず銀行で当座預金口座を開設し、有料で用紙を発行してもらう事で利用できるようになります。

 

種類は大きく分けて持参人払式・線引・先日付の3種類あり、それぞれ現金化できる必要日数が異なります。

 

銀行へ持ち込んですぐに換金できるものは持参人払式小切手で、線引小切手は3営業日後、先日付小切手は将来の日付を決めて発行するものです。

 

ただし、自身が取引のある銀行で取立依頼する場合、諸手続きが必要となる為入金されるまで時間がかかります。

 

なお、手形と混同されがちですが、小切手は比較的早く現金化できるのに対し、手形は期日まで支払いが行われませんので、2つの違いを認識しておきましょう。

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小切手を使うメリット・デメリット

小切手を使う最大のメリットは、現金を用意しなくても紙切れ1枚で決済ができるという点にあります。

 

マンションや土地等の不動産売買を行う時、現金を用意するとなるとわざわざ金融機関へ出向く必要があり、かなりかさばる上に鞄に入れて持ち歩くのは危険を伴います。

 

万が一紛失したり盗難に遭った場合でも、金融機関に連絡をすれば対処もできますので、リスク回避としてのメリットが大きいです。

 

対してデメリットに関して言えば、「不渡り」の可能性がある点が考えられます。

 

大きな額でも書き込める事はメリットではありますが、当座預金口座に支払える残高が入っていなければ不渡りを出してしまいます。

 

受け取り側が銀行へ行けばすぐに換金できますので、振出人にとって手形のように猶予がない事がデメリットと言えるでしょう。

 

1回目で全ての金融機関に報告が行き渡り信用力を失うのみならず、2回不渡りを出すと銀行との取引が停止となり、取引や融資もストップしますので事実上の倒産となります。

 

小切手を使えば多額の現金を用意する必要もなく、用紙1枚に数字を書き入れるだけの便利さと、盗難や紛失のリスクを回避できるメリットがあります。

 

一方で不渡りリスクというデメリットも伴いますので利用の際は注意が必要です。

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