小切手の書き損じは横線で訂正できるかどうかの問題について

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手書きの小切手を書き損じた場合、どのように対処すべきかご存知でしょうか。

 

通常書類のように横線を引いて訂正できるかという問いに、自信を持って答えられる人は意外に少ないものです。

 

いざという時にスムーズに対処できるよう、横線で訂正できるかどうか、また訂正時の注意点等も確認しておきましょう。

小切手の振り出しについて

ネットバンキングが普及している現代社会においても、企業間取引の決済方法に小切手が利用される事は珍しくありません。

 

現金を扱う手間を省き、盗難・紛失、なりすましのリスクを避ける為に、小切手を発行して支払いに当てる仕組みで、銀行に委託する形態となっています。

 

小切手に金額と内容を記入して受取人に渡す事を「振り出し」と表現します。

 

振り出された小切手を金融機関に持ち込む事で、振出人の当座預金口座から取引額が支払われます。

振り出す際のチェックポイント

記載する金額については、専用の機械であるチェックライターを使用したり、手書きなら漢数字で書かれた金額の頭に「金」、末尾に「也」を付けます。

 

これには、後になって前後に数字を足して金額が書き換えられるのを防ぐ役割があります。

 

また、振出日は必ず記入しなければいけませんので、支払い呈示期間も関係する事を踏まえて記載してください。

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さらに振出人の氏名や住所、銀行支店名や住所等を記入したら、銀行に届け出ている印鑑で押印をします。

 

小切手は有価証券扱いの為、あくまで現金と同じです。

 

慎重に記入しミスのないように注意しましょう。

横線を引いて訂正できるかどうか

小切手の振り出し時、誤って書き損じをしてしまう事もあるでしょう。

 

そんな時はつい横線をササッと引いてしまいがちですが、実際にそれで訂正できるかと言えば、法律的には問題ありません。

 

本体または控え側で書き間違った箇所に2本の横線を引き、その上から正しい内容を記入し直します。

 

さらに届出印で押印しておけば完了となります。

 

ただし、金額をこうした横線で訂正する行為は、安全性の面から認められません。

 

理想としては、訂正ではなく一旦破棄して新しく振り出す方が無難と言えるでしょう。

 

小切手を振り出す際に訂正が必要な場合、横線を引いて対処できるかどうかについて、法的に定められてはいなくても、真偽性の問題により金額を書き換えたものは銀行で認められません。

 

もしも書き損じしてしまった場合には、一度破棄して新しく書き換えるようにしましょう。

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